出版社内容情報
判 型 四六判
ペ ー ジ 416頁
本 体 価 3,000円
いつから人々はこんなにもきれい好きになったのだろうか。アメリカにおける
清潔文化の発祥、発展を、階級、人種、性の政治学とからめて描く社会史
掃除、洗濯、シャワーにデオドラント――いつから人々はかくもきれい好きにな
ったのだろうか? 本書は、清潔文化発祥の地アメリカにおける<清潔>の社会
史である。泥と垢にまみれた十九世紀から清潔の追求に狂奔する現代へ。社会全
体をおおう清潔イデオロギーの運動を、都市と田舎、女性、移民など、さまざま
な声をすくいつつ鮮やかに描き出す。解説:富山太佳夫
内容説明
掃除、洗濯、シャワーにデオドラント…清潔文化は、いまやわたしたちの生活をあまねくおおっている。いつから人々はかくも清潔好きになったのか?本書は、清潔文化発祥の地アメリカにおける、“清潔”の社会史である。悪臭ただよう19世紀アメリカから、国民がこぞって飽くなき清潔の追求に励む清潔大国へ。それはつまるところ、中流階級の価値観の勝利であった。その過程を、女性や移民、都市と田舎、行政など、さまざまな立場の声をすくいとりつつあざやかに描き出す。膨大な文献資料に基づくアメリカ社会史の労作であり、「清潔文化」に生きるすべての人に向けて問いかける書である。
目次
序 まず「清潔」第一
第1章 すさまじく汚い
第2章 広がる戦争
第3章 都市の掃除
第4章 アメリカの習慣
第5章 大衆の説得
第6章 洗濯物は真っ白―漂白剤で輝く白さ