「性の自己決定」原論―援助交際・売買春・子どもの性

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「性の自己決定」原論―援助交際・売買春・子どもの性

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784314008211
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0036

出版社内容情報

いつ、だれと、どんなセックスをするのか。自分のことは自分で決める---
〈性〉を語れない大人たちへの挑発の書


私たちの基本的な生活行動である〈性〉。そのあり方はきわめて多様であり、本
来は他者や公権力が口をはさむ筋合いのものではないはず。しかし実際には〈性
の自己決定〉を妨げるシステムが社会にはびこっている。本書では、社会学者、
ジャーナリスト、高校教師、NGO活動家、弁護士など8人の論客が、それぞれ
の現場から問題点を論議し、「性への規制」の欺瞞を暴く。

内容説明

性を見つめることから逃げてはいませんか?「現場」をよく知る8人の論客が、「性への規制」の欺瞞を暴く。

目次

援助交際を選択する少女たち
「性的自己決定能力」を育む性教育
性の自己決定とフェミニズムのアポリア
「売春」を真正面から語れ
闘いと癒し―異性愛強制社会と対峙して
性の自己決定権を確立する法制度とは
子どもの性的自己決定権をめぐる諸外国の動き
自己決定原論―自由と尊厳

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

26
ロリコンの定義は分らない。少なくとも自分にそんな性癖はないと思っていたが、25歳年下の子に恋煩ってしまった自分の内面を探りたいと欲す。性の低年齢化については、しょうがないなぁ~とか思いつつ自分の娘だけは大丈夫とかあまり根拠のない安心感もあったりするのだが、初体験を15~16歳で済ませてしまう子が増えていく昨今心配ではある。 かなり前に出版された書籍だが、それほど古びてはいなかった。ただ、宮台の論調は好みの問題だが好きになれない・2013/06/29

テツ

19
真の意味で自己の尊厳や、何故性を売り物にすることは社会一般的に穢れとされるのか。そういったことについて頭が痺れるまで考えた末にそれでも自分は自分の肉体を商売道具にすることを選択するというのならそれに善悪という価値基準を挟む余地はない。ただまともな脳味噌や道徳規範を形成中のガキの肉体や尊厳を金で搾取する一部の大人には厳罰をもって臨むべきだと感じる。人道。自由。尊厳。意思決定。どこまで介入していいのか考えれば考えるほど解らなくなる。2018/03/10

kenitirokikuti

3
98年刊行。95年の北京世界女性会議で出された綱領には「女性への暴力」が盛り込まれており、男性の加害性と女性の被害性の二項対立という図式が敷かれて行った。やはり国際人道法の話だもんな…一般的な強姦と性交と差がありすぎるよう感じる▲暴行を受けてるんじゃなくて、サービスしてやってるんだよ、というセックスワーカーの声は無視できない。男性は、性に関する意識覚醒(コンシャス・レイジング)が女より進んでないのではないかと宮淑子が書いていた。弱音を吐くな、泣くな、甘えるな、男らしく夫らしく振る舞え、という規範に疎外2017/04/02

新橋九段

2
期待よりはいい本だった。本書における宮台の存在意義はさっぱりわからないけど。2017/02/09

tk

2
宮台真司の項だけ読んだ。売春をしていた東大生へのインタビューが生々しかった。2011/02/15

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