出版社内容情報
ジョイス,ワイルド,バーナード・ショー――ヨーロッパの辺境,アイルランドから,なぜかくも偉大な文学者たちが輩出したのか? 文学作品を大胆に読み解きながら,アイルランドの文化的・歴史的風土の根底に刻みこまれたイギリスによる苛酷な植民地支配の記憶に迫る。文化研究,ポストコロニアル批評にすぐれた示唆を与える力作。
内容説明
ジョイス、ワイルド、バーナード・ショー、スウィフトなど、アイルランドが輩出した偉大な文学者の作品を通じて、歴史的・文化的風土を読み解く。「美のイデオロギー」の姉妹篇。
目次
第1章 ヒースクリフと大飢饉
第2章 アセンダンシーとヘゲモニー
第3章 フランシス・ハチソンをたたえて
第4章 問題をすり替える
第5章 アングロ・アイリッシュ小説における形式とイデオロギー
第6章 デイヴィスからジョイスにいたる文化と政治
第7章 古風なアヴァン・ギャルド
第8章 オスカーとジョージ