文化人類学叢書<br> イスラム社会

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文化人類学叢書
イスラム社会

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  • サイズ B6判/ページ数 492p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784314005548
  • NDC分類 228
  • Cコード C1330

出版社内容情報

時代の推移とともにイスラムの国々を理解する必要性は高まるばかりだが,依然として欧米や日本からするとイスラムは「謎」だ。たとえば世界の大宗教のうちでもなぜイスラムだけが,政治の分野に強大な影響力をもつのか。本書は,こうした特性の根にある文化的メカニズムを探究し,イスラム各地域に共通する動的なモデルを提示する。一級の人類学者による力作である。

内容説明

本書は、一級の人類学者によるイスラム社会分析である。イスラム社会のさまざまな特性の根にある文化的メカニズムを探究し、各地域に共通する動的なモデルを提示している。14世紀イスラムの思想家イブン=ハルドゥーンの社会理論をベースにしつつ、ヒュームやエヴァンズ=プリチャードの学説を援用して、本書は、長い歴史と広い地理的範囲をもつイスラム社会の全体に有効な理論を構築している。

目次

第1章 人間における信仰の満ち干き(デヴィッド・ヒュームとイスラム;イブン・ハルドゥーン;恐るべきトルコ人 ほか)
第2章 結合とアイデンティティ―イブン・ハルドゥーンからエミール・デュルケームに至るマグレブ論(イブン・ハルドゥーン、デュルケームと、ウェーバー;近代社会の現実の結合;国家建設の代価 ほか)
第3章 イスラムにおける伝統以後の形態―競馬と商売、そして投票とピーナッツ
第4章 学者と聖者
第5章 北アフリカにおける聖性、ピューリタニズム、世俗化、ナショナリズム―事例研究
第6章 ビスクラの未知なるアポロ―アルジェリアのピューリタニズムの社会的基盤(ジッドの聖者;ベン・バディスと改革運動;宗教生活の2つのスタイル ほか)
第7章 ロベール・モンターニュの社会学
第8章 独立直後のモロッコにおける地方反乱のパターン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

funuu

12
1981年に書かれた本。1991年日本で発行。かなり古い。ムスリムが回教徒と言われていた。「われわれの世界ではある特定レベルの組織ー国民国家ー秩序維持の目的にとっては決定的であり、有名なウェーバー流の国家の定義に従って言えば、それは合法的な暴力を独占する。一方分節社会では様々なはめ込みレベルがほぼ同じ様な重要性を持つており、どのレベルにおいても暴力は等しく合法的なのだ。」本質は一緒の感じ。付き合いの古い欧州人にも理解がいまだに難しい。日本人には別の世界。2019/04/07

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