出版社内容情報
夢――この,誰にとっても身近で,かつ不可思議なもの。夢とはそもそも何なのか,夢にどんな意味を見出しうるのか。夢研究に画期的な展開をもたらしたのはフロイト以来の深層心理学だが,とりわけ,臨床において夢分析を重視するのがユング派である。本書は,経験豊かな分析家が多くの実例を引きつつ,ユング理論に基づいて夢の象徴体系を解説した好著。
内容説明
夢―この、誰にとっても身近で、かつ不可思議なもの。夢とはそもそも何なのか、夢にどんな意味を見出しうるのか、これは古代以来の普遍的な関心事だった。夢研究に画期的な展開をもたらしたのはフロイト以来の深層心理学だが、とりわけ、臨床において夢分析を重視するのがユング派である。本書では、経験豊かな分析家がユング理論をもとに、夢の象徴体系を解説する。多くの患者が、また歴史上の人物がみた夢を実例として豊富に引用する本書の議論は、具体的でわかりやすい。自分のこころの深層を垣間見たいと考える人すべてにとって、興味深い書となろう。
目次
1 無意識にたいする心構え
2 象徴
3 元型的な夢
4 補償機能
5 未来指向的機能と還元的機能
6 夢の診断法の概略
7 夢の演劇的な構造
8 拡充
9 客観的段階と主観的段階
10 組になる夢
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀬川
1
p37 イメージとはあきらかに、まだ理解さえされず合理的には掴めない内容を表現し、表出するために無意識が使う形式である。イメージには感情的な価値が詰め込まれているので意識を魅了する、すなわち意識はイメージに惹きつけられ強く動かされるのを感じる。そしてイメージは、事象の背後にたぶん意味として隠れているであろうものについての予感を動きださせる。 2015/07/25
しょ~や
0
ユングの考えを夢に限定して、詳しく知ることができ、とても面白い。心理学となると難しいが夢は少し身近であり、とっかかりとして良いと思う2010/10/17