感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さえきかずひこ
11
アリストテレスがどのようにその著作で哲学しているかということを、彼自身の著作の豊富な引用(『ニコマコス倫理学』『形而上学』『自然学』等)を交えて展開する一冊。その内容に目を通すだけでなく、腑に落とすことを試みるのなら、入門書としてはかなり高度な内容になっていると思う。1981年に出版された現代の著作だからか、全体的にアリストテレスの科学に対する姿勢についての言及が多く目についた。科学哲学の源流に触れたい読者にも合点が行く記述が豊富と思われるが、ぼくの理解がそこまで及ばなかったのは残念。翻訳は素晴らしい! 2018/09/20
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