目次
第1部 相反するメッセージ(「良妻賢母」の呪縛;「やればできる」の落とし穴)
第2部 母親が子どもを支配するとき(あなたのことはママが一番よく知ってるのよ;感情操作の呪文)
第3部 母からの自立(支配する母の素顔;遅ればせの反抗期)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
11
あれ? 著者はその筋の専門家でもないし(フリーライター)、母娘関係に絞られている。取材はしているものの真理追究もないから広義の随筆の範疇か。『The Act』、あれはある種の親の元に生まれた人間にとってはリアルなのである。子供だけ幸福になるのは許さないと子を己の不幸な人生の道連れにしようとする親の元に生まれるほどの絶望はこの世にない。全ての根底は自尊心である。「気にするな」が呪文化するのも叱らずに育てると天才児が育つのも。虐待は自尊心の侵害・破壊であり、アダルト・チルドレンからの解放は自尊心の回復である。2019/06/05
いも
1
「よい母」に育てられたがいまだかつて「しあわせだ」とか「楽しい」と心底感じたことが一度としてないという発言は非常に衝撃的だった。期待や愛に悪意がないからこそこれは厄介な問題なのだ。いつまでもぬるま湯につかっていればいずれ出ることは不可能になるだろう。それは嫌だ。2014/09/02
きくえ
1
完璧だと著者が考える母に育てられて自分はアダルトチルドレンになりました、こんなに辛いですというような本。母親とうまくいってないのはわかるが、母親についても著者本人についても冷静に判断されていない感じで、どちらかというと、親離れ子離れがうまく出来ません、って言われてるような。あまり親の毒はかんじなかった。途中から親の方が子離れしはじめて著者の戸惑いがあり、まぁそれが遅すぎた思春期なだけなんじゃないの?とか思ったり。まぁちゃんと育てようと頑張っても子供からこんな風に思われることもありますってことかな。2013/01/21