内容説明
本書は、日常生活を席巻するポルノに抗して「行動する女たちの会」が行動してきた記録である。
目次
「三楽」レイプ連想ポスター駅頭から消える
夏の車内の不愉快―西武園プールアクリル版の美女
理事さんはスコートがお好き
ラッシュアワーはポルノアワー
ポルノがないと売れないの?
人は男に生まれない
チカン誘発?銀行ポスター
男性ジャーナリストのおなじみリアクション
ハウツー抗議
座談会 ポルノ・表現の自由・変わる女と男
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひつまぶし
1
古い本だけど、街頭の広告やテレビ・コマーシャルの中に溢れる実質的なポルノを批判的に読み解く本かと思って借りてみた。編者でもある「行動する女の会」が抗議行動をした事例がいくつか紹介されていて面白かった。ケーススタディや理論的な読解ではなく、実践に基づいた報告や考察をプレゼンしたもの。ユーモアの中に、告発が告発として受け止められず、開き直りや曲解、バッシングを受けることを覚悟して行動しなければならないジレンマを感じる。ネットに責任逃れと正当化の詭弁が溢れかえっている現在、学ぶところの多い取り組みだと思う。2022/11/24
しいくん
0
今からほぼ20年前の本。女児二人の父親として性の商品化は看過できません。特に当節のレイプもののAVや官能小説の横溢には心を痛めているのですが,期待してネット古本屋から取り寄せたものの,単なる雑文集のような内容で期待を裏切られました。もっと体系的にメディアの中の性を取り上げたものだと思っていたのですが… ふと,この本を執筆した方々(非常に男性に対して攻撃的ですが)が昨今若い女性で流行の,こちらの目のやり場に困る胸の谷間を誇示するように見せるファッションについてどう評価しているのだろう,と思ってしまいました。2012/06/01