人物文庫 加藤清正〈１〉母と子の巻

村上 元三【著】

学陽書房（2000/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 313p／高さ 16cm
• 商品コード 9784313751019
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

尾張国愛智郡中村の鍛冶屋の子に生まれた夜叉若。喧嘩が強いだけではなく、才知に溢れ、井戸に落ちた少女を、あわてふためく大人たちを尻目に単身で助け出す。やがて母の遠縁に当る近江長浜の領主木下藤吉郎秀吉のもとに赴き家臣の一人に加えられる。そこには利かん気の少年福島市松がいた…。名将清正の少年時代と母と子の交流を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[隠者]

生意気なガキが母を守ろう自立しようと頑張るところから始まり何やかんやと秀吉に見初められて手柄を取ってでも満足せずにとやっていくとこまで。シレッと親がいないだの合戦でだのと出てきてこの時代はやっぱりかなりハード。これを見ると昨今の日本の低迷の理由もなんとなくわかるような。リスクばかりでなく上昇志向やチャレンジ精神なければ発展はない。あとは秀吉の人の見る目と使い方が光る。目端が効くというのも立派な才能。血気盛んな若者をおだてつつ成果をあげる力も大事。

2023/05/31