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内容説明
「不安、恐怖が強いということは、その分だけ『生の欲望』が強いことの反映であり、それをはからわず、生の欲望にしたがって『あるがまま』に受け取れば、不安恐怖は自ずと力を失っていく」暖衣飽食のバブル経済が失速し、強度の国民的神経症に陥りつづけるこの時代を、いかにして生きるべきか?倉田百三ら多くの神経症者を救った森田正馬の人間観、死生観を通して、現代人が抱える心の闇に鋭く斬り込んだ開高健賞受賞作。
目次
第1章 煩悶する倉田百三―人は何に苦悩するのか
第2章 正馬の人間観―心とは何か
第3章 正馬の生涯―精神医学への道
第4章 岩井寛の生と死―正馬の精神を継ぐ