内容説明
木挽町といえば歌舞伎座―。京橋区木挽町生まれ。戦災で廃墟と化した歌舞伎座の傍らに育つ。戦後の「日本占領期」に学校教育をうけた一少年の眼に映った律儀で淫靡な街の幻影、人びとの息吹きを細やかに回想する滋味溢れるエッセイ。
目次
知らない祖父
歌舞伎座炎上
莢に包まれる
もんじゃ焼いてる梅雨の路地
紀伊国橋
橋づくし
三十間堀
「私の食物誌」
入梅中
俄闇
職人の技
ひおしがり
腐った卵
女優登場
詐欺師面
オフ・リミット
湯屋のおかみ
萬安楼の闇
日本橋訛り・銀座訛り
木挽町の独参湯
著者等紹介
藤田三男[フジタミツオ]
1938年東京木挽町生まれ。早稲田大学文学部国文専修卒業。61年河出書房新社入社。取締役編集部長を勤め、79年、退社。同年、木挽社を設立し、そして、ゆまに書房編集部顧問として全集・文藝書の企画・編集に携わる。また「榛地和」の筆名で装本家としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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