占領軍の科学技術基礎づくり―占領下日本1945~1952

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  • サイズ A5判/ページ数 382p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309905242
  • NDC分類 402.1
  • Cコード C0020

内容説明

本書は、当時のGHQ科学技術課員であった著者が、日本の科学者と共に、日本の古い体質を変え、新しい組織を作り、科学技術の産業化への道筋を築き上げるために情熱を傾けたGHQ科学技術課の仕事を詳細に記録した、歴史的ドキュメントである。

目次

1945年以前の日本の科学技術
科学調査と初期の管理
第一歩
仕事に取りかかる
原子力の管理
占領の最初の年
二重の官僚体制―理研物語
科学における民主主義の獲得
二つの学術顧問団
管理と援助
標準規格と品質管理
技術と経済
物語の終わり
50年後

著者等紹介

ディーズ,ボーエン・C.[ディーズ,ボーエンC.][Dees,Bowen C.]
1942年、ニューヨーク大学で博士号を取得した物理学者。経済協力開発機構(OECD)で国際的活動をするうち、マッカーサーの要請により連合国最高司令官総司令部の経済科学局科学技術課の課員として日本へ赴任。1947年から52年まで、日本の経済復興のために科学技術の力を再構築する仕事に専念する。その後、アメリカ合衆国科学財団、アリゾナ大学副学長、フランクリン研究所所長を歴任する

笹本征男[ササモトユクオ]
1944年、島根県生まれ。中央大学法学部卒業。在韓被爆者問題市民会議会員。占領・戦後史研究会会員
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感想・レビュー

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Miyoshi Hirotaka

17
終戦後の米軍の最大の関心事はわが国の原爆開発の進捗度。極秘に調査したが、全く進展がなく、しかも、エネルギー源としての研究だったことが早々に明らかになった。原爆使用を正当化したい側としては、それでは困るので捏造記事が作られた。それは、戦時中に研究機関を今の北朝鮮に移転し、爆発実験をしたというもの。さらに、なんとか目立つ成果を上げたいGHQはサイクロトロン(円形加速器)を破壊。これは、全くの的外れで、八つ当たりのようなもの。この暴挙にはさすがに米国内からも憤激が巻き起こった。今でも理研のHPに記録されている。2018/04/11

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