Kawade道の手帖
ドゥルーズ―没後10年、入門のために

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309740058
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

目次

レクチャー はじめての読者のためのドゥルーズ哲学入門
インタビュー クレール・パルネ 思考の鞭打ち―ジル・ドゥルーズ『アベセデール(L’Ab´ec´edaire)』について
討議 管理権力から「来るべき民衆」へ―ドゥルーズを実践的に読むために
対談 ドゥルーズのマテリアリスムとは何か―死活を問う哲学
翻訳・未邦訳初期論考
ドゥルーズ完全著作解題
論考・エッセイ
ドゥルーズを読むためのブックガイド

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

27
『アベセデール』のインタビュワー、クレール・パルネのインタビュー、「思考の鞭打ち―ジル・ドゥルーズ『アベセデール』について」が興味深かった。 『幾つかの素晴らしい入門書のなかで、ドゥルーズは哲学というものを一篇の探偵小説とみなして語っています。概念とはひとりの登場人物なんだと。2016/10/24

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8
注目すべきは、クレール・パルネによるドゥルーズについてのインタビュー。同じことを繰り返し取り上げ別の方向へ導くこと、伝達することではなく注意を引きつけること、思考にもたらすものを待ち伏せること。そして何よりも、ひとつのことが終わったら、次に移ること。彼自身の姿勢が、誰でもなくかつ誰かに似ている「ドゥルーズの哲学」を形成しているのだ。また、著作解題は初心者にも理解しやすいポイントを押さえていて良い。対談もドゥルーズを多角的に見るために有効。巻末のブックガイドも便利。ドゥルーズを読む前に目を通しておきたい。2013/09/10

Bevel

6
主著解題は、その本を読む前に読むと役に立つのかもしれない。とりわけ、長島さんの書いた「意味の論理学」、「重合」の解題は読みやすく真摯だと感じた。それ以外の論考の部分は、(特に初めての人には)僕は、お勧めしない。「主体を問題の出発点にしない」ということしか言っていないものがいくつかあるように感じるけれど気のせいだろうか。2011/05/13

大ふへん者

5
他の方も言及されているように、弟子パルネの『アベセデール』についてのインタビューが興味を惹く。授業にペットの犬を連れてくるのを許したり、その犬が教室でおしっこをしてもなに食わぬ様子だったとか。「差異と反復」に準じた、単純な寛容さではないドゥルーズの魅力の数々が語られる。全著作の解題とブックガイドもありがたい。2014/01/21

ブルーツ・リー

4
さっぱり分からない。分からないからこそ、「入門」と銘打ったこの本を借りて来た訳だが、どう考えても入門書ではない。 ドゥルーズを特集した岩波の「思想」よりも専門性が高いのではないかと感じるくらい。 岩波の思想も、雑誌であるから、本当の専門書では無いのかも知れないが、これも専門書、という所まで行かないだろうに、それでも、分からない。 かろうじて理解できた点を部分的に書けば、ドゥルーズによれば、物事の否定は何かの断定になるため、避けよ、等、千葉雅也の「勉強の哲学」に書いてあった内容くらい。 入門書から学び直す。2021/08/29

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