失踪者/カッサンドラ

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失踪者/カッサンドラ

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  • サイズ B6判/ページ数 560,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309709543
  • NDC分類 943
  • Cコード C0397

出版社内容情報

故郷プラハを追われて新大陸アメリカを彷徨する17歳の青年の孤独と遍歴の物語と、未来を予見する力を持つ王女カッサンドラの視点から、トロイア戦争を読み替えた女性作家の代表作。

内容説明

故郷プラハを追われた青年は、剣をもつ自由の女神に迎えられ、ニューヨーク港に到着する。しかし、大立者の伯父からも放逐され、社会の底辺へとさまよいだす。従来『アメリカ』という題名で知られたカフカ3大長編の一作を、著者の草稿版に基づき翻訳した決定版(『失踪者』)。自国の滅亡を予見した王女カッサンドラは、だれからも予言を聞き入れられぬまま、歴史を見守ってゆく。自らの死を前にして女性の側から語り直されるトロイア滅亡の経緯。アキレウス、アガメムノン、アイネイアス、パリスら、ギリシャ神話に取材して展開される壮大な物語(『カッサンドラ』)。20世紀を代表する2人のドイツ語作家の傑作を収録。

著者等紹介

カフカ,フランツ[カフカ,フランツ][Kafka,Franz]
1883年プラハ生まれ。ユダヤ系のドイツ語作家。大学卒業後、保険会社に勤務するかたわら執筆に励み、1908年、「観察」のタイトルで小品8編をはじめて雑誌に発表する。24年に病没

ヴォルフ,クリスタ[ヴォルフ,クリスタ][Wolf,Christa]
1929年現ポーランドのランツベルク生まれ。戦後、旧東ドイツの大学で文学を学んだのち、作家同盟の機関誌で編集・批評に携わる。61年『モスクワ物語』を発表して小説の創作に移り、旧東ドイツの過去と現実をふまえた作品をつぎつぎに発表し、注目を浴びる。80年、ゲオルク・ビューヒナー賞受賞。その後も話題作を発表し、東西ドイツ統一後も活発な執筆活動を繰りひろげている

池内紀[イケウチオサム]
1940年、兵庫県生まれ。ドイツ文学者・エッセイスト。第54回毎日出版文化賞、第5回桑原武夫学芸賞、第39回日本翻訳文化賞などを受賞

中込啓子[ナカゴメケイコ]
1942年、東京都生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院独語独文学修士課程修了。ドイツ、ボン大学、ミュンヒェン大学、米国、SMU大学に留学、現在、大東文化大学外国語学部教授。エルフリーデ・イェリネク研究センター委員会(ウィーン大学内)海外委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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starbro

171
世界文学全集完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11684481?sort=book_count&order=desc 第十四弾Ⅱ-02、本巻は、チェコの男性作家&ポーランドの女性作家のカップリングでした。オススメは、カフカの『失踪者』です。 続いてⅡ-03へ。 https://www.kawade.co.jp/np/special/3677774465/2021/05/13

藤月はな(灯れ松明の火)

80
「予言」をテーマにした巻。カフカの不条理コメディともいえる「失踪者」は誘惑された女中を孕ませ、親から勘当同然でアメリカへ送り出されるカール君、17歳の波乱万丈。しかし、若さ故の潔癖や正義感で一言多い感が突き抜けている彼に、なあなあで生きている私としてはどこか、「ええい、まだるっこしいねん、アンタ!」とイラっとしながら読んだのでした^^;トランクを失くすというのは『麦の海に沈む果実』みたいな始まりだし、アメリカの令嬢から艶っぽい誘いを受けたのに令嬢と取っ組み合いになり、負けそうになるという展開に爆笑と頷き。2017/04/24

秋良

14
アメリカへ渡ったカール君(なんとカフカはアメリカ未訪問!)が詳細は端折るけど色々と残念な目に遭う「失踪者」とカッサンドラ視点でトロイア戦争を振り返る「カッサンドラ」。カフカはもう……もう……読みやすいのに意味分からない。よく分かんないけど好きだ!イリアスとオデュッセイアとアガメムノンを読み直したくなった。2019/04/27

ゆき

12
『失踪者』再読。長編3作の中ではやはり一番好きかも。外力に対する主人公の必死の抵抗が無駄になる、このバタバタとした感じと滑稽さ、喜劇的なところが私にはたまらないのです。『カッサンドラ』ウルフの影響を受けているせいか?文章はとっつきにくいですが途中からは吸い込まれました。英雄譚を裏側から捕らえるとこうなるのか!という物語。滅亡する側、女性の側からの視点。そしてその悲劇は現代にも通底するので心に響きました。2009/06/14

hutaketa

7
【カッサンドラ】[こんなことは何ひとつギリシャ人の歌い手たちは、伝えないだろう]僕はカッサンドラの運命を知っていた。カッサンドラも自分の運命を知っていた。予言の力を授かると同時に、ある意味でそれを失うエピソードが示すように、彼女はそこにいながら今ここで生きている。だからこれはトロイア戦争の物語を装った、我々に向けた告発である。素晴らしいのはそれだけでなく、この作品から力強い「いいえ」が響いていること。「トロイアの女たち」前日譚としても◎2010/12/29

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