出版社内容情報
老いて堕落したヨーロッパにノンを突きつけ、灼熱の地アデンへ旅立った二十歳の記録と、第一次大戦に倒れた無名の犠牲者の思い出を掘り起こし繊細な文体で甦らせたゴンクール賞受賞作。
内容説明
老いて堕落したヨーロッパにノンを突きつけ、灼熱の地アデンへ旅立った二十歳。憤怒と叛逆に彩られた若者の永遠のバイブルを、三島由紀夫賞作家による新訳で紹介(『アデン、アラビア』)。若き日の深い悲しみを胸に、悲劇を乗り越えて豊かに生きたマリーおばちゃんを中心に、第一次大戦に倒れた無名の犠牲者たちの思い出を掘り起こし、繊細な文体で甦らせたゴンクール賞受賞作(『名誉の戦場』)。
著者等紹介
ニザン,ポール[ニザン,ポール][Nizan,Paul]
1905年フランス生まれ。17年パリの名門リセ、アンリ四世校に進学し、サルトルと出会う。その後共に高等師範学校に進む。26年9月アデンに出発、27年5月に帰国。同年共産党に入党。31年本書『アデン、アラビア』、32年『番犬たち』、33年『アントワーヌ・ブロワイエ』と次々に作品を発表する。38年『陰謀』でアンテラリエ賞受賞。39年共産党を脱党。同年動員され、40年戦死。共産党からスパイ扱いされ作品も無視され続けたが、60年サルトルの序文付きで『アデン、アラビア』が復刊されるやたちまち多くの読者を獲得した
ルオー,ジャン[ルオー,ジャン][Rouaud,Jean]
1952年フランス生まれ。ナント大学で文学を専攻した後、アルバイトで生計を立てながら執筆活動を続ける。81年パリに移り、書店勤めや、キオスクで新聞・雑誌販売員を勤める傍ら本書『名誉の戦場』を執筆、90年38歳でゴンクール賞を受賞。新人の作品としては40年ぶりの受賞で、一躍時の人となる。戯曲やテレビの脚本でも活躍中
小野正嗣[オノマサツグ]
1970年、大分県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。パリ第8大学で文学博士号取得。著書に『水に埋もれる墓』(朝日新聞社、朝日新人文学賞)、『にぎやかな湾に背負われた船』(朝日文庫、三島由紀夫賞)など
北代美和子[キタダイミワコ]
1953年、東京生まれ。上智大学大学院外国語学部言語学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
藤月はな(灯れ松明の火)
のりすけたろう
乙郎さん
秋良