河出ブックス
建築と言葉―日常を設計するまなざし

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309624457
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C0395

内容説明

建築には、比喩が必要である―風景を導く言葉とは何か。建築家と詩人、「かたち」をつくる者同士が、暮らしの源泉と行方を探し当てた対話。

目次

序章 建築に言葉は必要か
第1章 建築の目的と無目的
第2章 更地から生まれる言葉
第3章 都市と家の「ふるまい」
第4章 風景を再生するために

著者等紹介

小池昌代[コイケマサヨ]
1959年、東京都生まれ。詩人・小説家。2007年に「タタド」(新潮社)で第三三回川端康成文学賞を、10年に『コルカタ』(思潮社)で第一八回萩原朔太郎賞を受賞

塚本由晴[ツカモトヨシハル]
1965年、神奈川県生まれ。建築家。アトリエ・ワン共同主宰、東京工業大学大学院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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misui

7
建築家と詩人の対談。この不思議な取り合わせはどういうことかというと、時間と空間の中で人間や環境の振る舞いに寄り添う建築は、きめ細やかな言葉でまずそのイメージを与えられなければならない、そして形になった建築がさらに人間に寄与していく…という言葉と建築の協働が考えられている。出力されるのが詩か建築かの違いだけで本質的には同じものを操作していると言っていいかもしれない。この認識から身体感覚やコミュニティなど様々に話題は及び、対談の途中に東日本大震災の発生を見る。建築の今日的な課題の一面がよくわかる。2014/12/16

井上岳一

1
巻末の「山水主義試論」を読む必要があって買ったのだけど、建築家と詩人の対談は予想外に面白かった。場所、居場所がテーマか。震災をはさんだ対談だけど、震災のことはまだうまく言葉にできていない感じ。噛み合っているようで噛み合っていない対談だけど、刺激に満ちている。塚本さんが同じ高校の出身だということを知ったのは最近だけど、この人の仕事というかやろうとしていること、とてもいいと思う。2015/07/28

かみのけモツレク

0
指揮者の言葉についてふれられている!2015/03/26

アニッチャー

0
建築家である塚本由晴(アトリエ・ワン)と詩人である小池昌代による建築をめぐる対談。日本における公共建築のあり方について述べられた部分を特に興味深く読んだ。公共空間は晴れ晴れしい場所であって欲しいと思う。他には、個別住宅の世代ごとの特徴や、「山水主義的」な風景・文化論についてなど。日本の日常風景や、湿気た風土への見方が変わる。ところどころで旅した土地について言及されているのもいい。旅をする知識人は信頼できる、という適当な判断基準が私にはあるもので。2014/06/17

ステパン

0
言葉から建築が建つ。2013/04/07

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