14歳の世渡り術
14歳からわかる生命倫理

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309616858
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0312

出版社内容情報

尊厳死、出生前診断、代理出産、臓器移植、デザイナーベビー……誰もが向き合うことになる「命」を巡る問題をイチから読み解く1冊。

【著者紹介】
1975年生まれ。作家・活動家。2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』でデビュー。以降、プレカリアート問題を中心に執筆。『右翼と左翼はどうちがう?』『14歳からの原発問題』等、著書多数。

内容説明

安楽死・尊厳死、出生前診断、代理出産、臓器売買、デザイナーベビーetc。技術の進歩で広がる「命の格差」そして「選別」…「命」を巡る難問をやさしく読み解く1冊。

目次

序章 私たちは「命」の選択に迫られている(「自分は生まれてこないほうがよかったの?」;まるでSFのような「命」の世界 ほか)
第1章 あなたの命は誰のものですか?―山梨大学医学部教授・香川知晶さんに聞く「生命倫理」(頭を抱えてしまった10の問い;「不幸な子どもの生まれない運動」 ほか)
第2章 生きていてはいけない命なんてあるの?―川口有美子さんに聞く「安楽死・尊厳死」(「安楽死」「尊厳死」に対するイメージ;運動機能が全停止するALS ほか)
第3章 産まれてくる命を選んでいいの?―DPI女性障害者ネットワーク・米津知子さんに聞く「出生前診断」(新型出生前診断の衝撃;産まれる前の胎児を調べる ほか)
第4章 知らない誰かの精子から産まれた私―AID自助グループDOG・加藤英明さんに聞く「精子提供」(DI=非配偶者間人工授精とは;「父子関係はない」という検査結果 ほか)

著者等紹介

雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年、北海道生まれ。作家・活動家。2000年、自伝的エッセイ「生き地獄天国」(太田出版)を出版し、デビュー。以来、若者の「生きづらさ」についての著作を発表する一方、イラクや北朝鮮への渡航を重ねる。06年からは新自由主義のもと、不安定さを強いられる人々「プレカリアート」問題に取り組み、取材、執筆、運動中。最近では、反原発運動にも積極的に参加。07年に出版した『生きさせろ!難民化する若者たち』(太田出版)でJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

読書は人生を明るく照らす灯り

20
📕読んだ理由📕雨宮さんの書籍から学びたかったから 📘読んだ感想📘命について深く学べた。命と法律の壁。命と貧困。命とビジネス。当たり前に呼吸をして、食事をして、睡眠をしている日本人は恵まれている、と感じると同時に、貧困ビジネスの魔の手が、既に日本にも届いている。 車の事故が減っている事が、臓器提供の減少に繋がっていることに衝撃を受けた 📗読んだ後の行動📗命のあり方。倫理についてもっと学ぶ 2023/06/21

Aya Murakami

20
自分も病気を抱えているので割と身近な問題と思い本書を手に取りました。 デザイナーベイビーという概念が紹介されていましたが、この概念の善悪以前の問題として自分にとって好ましい子供しか愛さないよというスタンスの人間は子供を持つべきではないと思います。 この前も相模原の大虐殺がありましたが、あまりに命が軽視されていると感じられます。2017/10/27

あかつき号

16
52歳にもとてもよくわかった。 読みやすい文章でコンパクトにまとめられ、結果を無理強いしない。 14歳よりちっとばかし世知を持っている私は、「生きにくい」社会を作っているのも同じ人間(向こうは嫌がるかもだけど)であることに、今さらながら想到し、なすすべを見つけられない。 ごめんね、こどもたち。 先ずは謝るところから、とおもう。2015/09/26

ゆき

13
凄く良い本だった。尊厳死や、介護に疲れて息子を殺してしまって、責任追及されたが精神をわずらっていることが分かり無罪になった→結局自殺しかけて・・死にかけている妻に夫がトドメをさしたという事件に言及。あとは出生前検査について陽性→9割堕胎というのが悲しいけど、これって女性としてすごく難しい問題ですよね。特に不妊治療してやっと授かった命だったりした場合は、もう妊娠も年齢的にリミットだったりしたら産むのか堕胎するのか。考えただけでも辛い。色々なはばが広がったら悩みが広がり仕組みが複雑化した。2015/07/14

サトゥルヌスを喰らう吾輩

11
p179>>日々進化し続ける技術を「命の選別」や「障害者の排除」ではなく、「障害がある人もない人も生きやすい社会を作ること」に使う方が、よほど幸せではないか?<< という著者の言葉にとても同意します。 脳死判定されたけどのちに意識を取り戻したひとの「医師が自分の死亡宣告をするのを聞いていた。自分は生きている!そう心の中で叫んでいるのに、表現する術がなく、臓器を取り出されるのを待つしかない状態だった」という話にふるえあがりました……。2016/10/13

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