14歳の世渡り術
特別授業3・11君たちはどう生きるか

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309616728
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0330

内容説明

3.11で何が問われ、何を学ぶべきか。今とこれからの生き方を考えるために―。豪華教授陣による全9教科、紙上特別授業。

目次

国語「表現する力をつけてほしい」(あさのあつこ)
歴史「きみは世界史の中にいる」(池澤夏樹)
倫理「支えあうことの意味」(鷲田清一)
地理「日本とはどんな場所か?今後どうなるのか?」(鎌田浩毅)
政治「いまこそ政治の本当の意味がわかる」(橋爪大三郎)
理科「科学は私の中にある」(最相葉月)
経済「経済成長より大切なこと」(橘木俊詔)
保健「いま、こころのケアとは?」(斎藤環)
課外授業・ボランティア「『祈り』の先にあるもの」(田中優)
資料室 数字で見る3・11

著者等紹介

あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年9月14日、岡山県見作市生まれ。作家。青山学院大学文学部卒業。『ほたる館物語』(新日本出版社)で作家デビュー。『バッテリー』(教育画劇)で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー1~6』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』(新潮社)で島清恋愛文学賞を受賞。児童文学から時代小説、ミステリーなど幅広く執筆活動を続けている

池澤夏樹[イケザワナツキ]
1945年、北海道帯広市生まれ。旅と移住の多い作家である。『スティル・ライフ』(中央公論社)で中央公論新人賞と芥川賞、『マシアス・ギリの失脚』(新潮社)で谷崎潤一郎賞、『すばらしい新世界』(中央公論新社)で芸術選奨文部科学大臣賞、ほか受賞多数

鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年、京都府生まれ。前大阪大学総長。現在、大谷大学教授。専攻は哲学・倫理学

鎌田浩毅[カマタヒロキ]
1955年、東京都生まれ。東京大学理学部卒業。通産省を経て1997年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。理学博士。専門は火山学・地球科学・科学コミュニケーション。日本地質学会論文賞受賞。テレビ・ラジオ・書籍で科学をわかりやすく解説する。火山研究のほか啓発と教育に熱心な「科学の伝道師」

橋爪大三郎[ハシズメダイサブロウ]
1948年、神奈川県生まれ。東京工業大学教授。社会学者

最相葉月[サイショウハズキ]
ノンフィクションライター。1963年生まれ。関西学院大学法学部法律学科卒。科学技術と人間の関わりや異文化コミュニケーション等を主なテーマとする。

橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県生まれ。経済学者。小樽商科大学商学部卒業、ジョンズ・ホプキンズ大学大学院博士課程修了。京都大学経済学部研究所教授を経て、同志社大学経済学部教授。

斎藤環[サイトウタマキ]
1961年、岩手県生まれ。精神科医。医学博士。爽風会佐々木病院診療部長。専門は思春期・青年期の精神病理、ひきこもり問診の臨床・啓蒙活動。

田中優[タナカユウ]
1957年東京都生まれ。地域での脱原発やリサイクルの活動を出発点に、環境、経済、平和などのさまざまなNGO活動に関わる。「未来バンク事業組合」理事長、「日本国際ボランティアセンター」理事、「ap bank」監事などを務めながら、講演や執筆を中心に活動。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

94
14歳からの戦争のリアルの裏紹介。 最相葉月さんの「科学は信じるものではなく理解するものだ」という主張は納得。個人的には信じるよりも理解するほうがハードル低いですし、なんとなく学生時代の成績が良かった理由が分かったような…?2023/02/28

s-kozy

82
娘(中2)の推薦により手に取る。「14歳の世渡り術」という書き下ろしシリーズ中の一冊。東日本大震災のちょうど一年後に出版されている。中学生でも読めるようにと平易な文章で書かれてはいるが、内容は濃く深い。3.11を経て、それを日本人がどう捉え、今後どのように国を進めるべきなのか、9人の識者がその専門分野を踏まえて様々な角度から語っている。メリットもデメリットもある日本の地理的特徴を踏まえ「日本人は失うことに馴れている」という池澤夏樹さんの主張が染みた。大人が読んでも価値のある一冊でした。2014/08/27

としP

23
「課外授業・ボランティア」から抜粋と感想。「家が無傷だったとしても、水や電気が通っていないため、救援物資をもらいに避難所に行きます。すると「あそこの家は無傷なのに…」と言われてしまい、無傷の家の人はどこか後ろめたさを感じ、避難所に行けなくなっていたのです。」震災による物理的損傷よりも、人間の心の荒廃の方が悲しく感じた。また「ボランティアは「自分が必要とされている」という自尊心を感じられなくなるのが怖くて、相手に過度に干渉したり、(省略)主役はあくまでその土地に住んでいる人たちであるということを忘れずに。」2017/01/02

たかやん

22
"14歳の世渡り術"シリーズの1冊。あさのあつこさんと鷲田清一先生が特に良い。震災特集での書き物で読み応えを担保するのは、結局のところ「どれだけ震災以後にしか書けない文章に感じるか」という気がする。だからこそ、あさのさんは「震災はとても語り尽くせない」という心境をそのまま書かれている誠実さに惹かれます。鷲田先生はもっと大きな文明のダイナミズムから「震災によってどんな無力感が表面化したのか」そして「これから何に目を向けなければならないか」にまで触れられていて、短くも読み尽くせない文章です。2019/03/07

ヨクト

19
14歳の世渡り術シリーズ。でも、大人の人にこそ読んで欲しい内容だった。東日本大震災を経て、色んなことが浮き彫りになった。そこには良いことも悪いことも含まれる。天災、人災、政治、ボランティア、PTSD…もっと想像力をもっていろんなことに向き合って欲しい。まずは大人がだ。あさのあつこさんと田中優さんの授業が心に響いた。2013/08/25

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