内容説明
性愛技法の書『アルス・アマトリア』を著した古代ローマの詩人オウィディウス・ナーソーは秩序を乱す危険人物とみなされ流刑に処された。ことほど左様に、性をあからさまに表現することはタブーだった。それで、秘本が生まれた。めくるめく性愛の情景を思うまま赤裸々に謳いあげ、著者も版元もわからぬまま、人目をはばかるにように読みつがれてきた秘本の数々…。
目次
『蚤の自叙伝』
『バルカン戦争』
『ガミアニ』
『肉蒲団』
『性史艶史』
『枕図鑑』
『閨鬼』
『おいらん完結篇』
『巴里の小部屋』
『背徳の部屋』
『裏窓』