内容説明
アフガンのイスラム革命の勝利と共に、マスードという英雄が世界の脚光をあびようとしているが、彼は「早く大学に戻り勉強をし直したい」と今もいうひとりの建築学徒なのだ。12年前、ゲリラの根拠地の峡谷に分け入ってマスードと共に生活した著者のレポートである本書はひとりの青年が歴史を背負わなければならない時があることをドラマチックに語っている。
目次
第1章 アフガニスタンへ
第2章 パンシール
第3章 マスードの戦い
第4章 ヒンズークシを越えて
第5章 統一戦線へ
第6章 戦士群像
その後のマスードとアフガン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CHRONO
3
現在のアフガニスタンで反タリバンの指導者として戦うアフマド・マスードの父の物語。79~91年までソ連と戦い続け、共産主義を追い出したのち、2001年に48歳で暗殺される。多くの民族が暮らすため国としてのまとまりに欠けるアフガンを自らの影響力下におこうと、周辺国や超大国が手を伸ばしてくる。そんな外国勢力を拒否し、多くの民族、部族指導者をまとめて「アフガン人」として戦った。パンジシールの獅子。無茶苦茶カッコイイ。指導者とはこうあるべきという見本のような、真のカリスマと呼べる人。絶版で入手困難。再販希望です。2021/09/06