河出文庫<br> エドウィン・マルハウス

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河出文庫
エドウィン・マルハウス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 532p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309464305
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

11歳で夭逝した天才作家の評伝を親友が描く。濃密な子供の世界が展開されるダークな物語。伊坂幸太郎氏、西加奈子氏=推薦!

スティーヴン・ミルハウザー[ミルハウザー,スティーヴン]
1943年ニューヨーク生まれ。小説家。72年本書でデビュー。96年『マーティン・ドレスラーの夢』でピューリツァー賞受賞。ほかに『イン・ザ・ペニー・アーケード』『バーナム博物館』『ナイフ投げ師』など。

岸本 佐知子[キシモト サチコ]
1960年生まれ。翻訳家。主な訳書にM・ジュライ『いちばんここに似合う人』、L・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』。編訳書に『居心地の悪い部屋』他。著書に『気になる部分』、『ねにもつタイプ』がある。

内容説明

天才作家エドウィン・マルハウスは、傑作『まんが』を遺して11歳で夭折した。誕生から彼を見つめつづけた親友ジェフリーは、その評伝を残して姿を消す。捨てられた遊園地、マンガ、アニメ映画、ローズへの恋…。ダークで濃密なコドモの世界を、幾重もの仕掛けとともに描いた傑作長篇。

著者等紹介

ミルハウザー,スティーヴン[ミルハウザー,スティーヴン] [Millhauser,Steven]
1943年ニューヨーク生まれ。現代アメリカを代表する物語作家。1972年本書でデビュー。『マーティン・ドレスラーの夢』(96)でピュリツァー賞受賞

岸本佐知子[キシモトサチコ]
1960年生まれ。上智大学文学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiru

88
『キャッチャーインザライ』の作中に『ノックアウトされる小説』という一節がある。 アナロジックな構造のこの本がまさにそうでした。『対象と観察者』という共犯関係と伴走する11才の3冊の本。 ⓵ジェフリーがエドの伝記を執筆。 ⓶エドが自伝を執筆。 ⓷同級生が本書を執筆。『子供はみんな天才である』という言葉が、傍観者が主役の座を奪う“一瞬”に圧倒的な意味を与える。 無自覚と無垢と純粋。それを予期せぬ形で容赦なく描く、捉え難い魅力をそなえた凄い本。 この本を読んだ人と話がしたくなりました。 ★52018/11/10

かのこ

72
読友さんのレビューから。11歳で夭折した天才作家・エドウィン・マルハウス。彼の生涯を一番近くで見つめた親友・ジェフリー・カートライトによる伝記、という体裁の物語。11歳の天才作家、彼の生涯の年譜、語られる記憶、読めば読むほど生まれる違和感に、作品世界に強烈に引き込まれる。 独特のイメージ過多の文章は実に読みにくいけど、終盤は周囲の音が消え去るほど集中して読んだ。 緊迫感溢れる終章、弛緩するエピローグ、何が真実で、どれが虚構なのか…作品の仕掛けを満遍なく読み解けた自信がない…。既読の方と語り合いたい!2018/02/28

はまだ

55
あと20ページを残して最寄駅に電車が止まったとき、駅から出て自宅に歩いて行くよりも、(たとえ今日のように寒すぎる夜であっても)ホームの、できるだけ風の吹かないところまで行き、最後まで読みきったことありますよね? これもその種の本です。饒舌すぎる伝記作家は、おそらく伝記作家にふさわしくないのだろう。芳醇すぎる語彙が、さいご、じつにこわい。物語が内部からはみ出ようとしているのか。プロットのとりこになったのだろうか。とんでもない小説。最後の場面は、特に注意深く読みたい。すごかった。★52018/02/05

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

45
11歳で死んだ少年の伝記。書いたのはその少年の同い年の親友。という筋書きの小説。つぶさに観察して内面を推し量るそのリアルさは、伝記というより観察日記。幼児期、少年期、そして思春期を迎えようとしているところで終わるけど、キラキラした清らかな子供日記を想像してはいけない。グロテスクなほど黒い片思い。不良っぽい少年への献身的な友情。どれをとっても自分にも身に覚えがある事ばかりでリアルさに寒ざむ。世界が広がっていくにつれて小さくなっていく自分。そして残酷なラストである。読み終わったら子供時代を思い出ししんとなった2017/10/20

Shun

41
11歳で自殺した天才作家エドウィン・マルハウス。彼がこの世に誕生しこの世を去るまでの生涯を、ずっと隣で見てきた親友ジェフリーが伝記として著す過程が描かれます。果たしてエドウィンは何故早くに死ぬことになったのか、そして彼が晩年に書き上げた傑作『まんが』とはどのような名作なのか、この若き天才の人生には興味深い点が多い。だがこのあらすじには注意すべき仕掛けがあり、親友を題材に選んだ伝記作家としてのジェフリーにも注目していくことになるだろう。フィクションの伝記を純粋な一作家の生涯として読めるはずもないのだから。2022/01/25

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