内容説明
放浪生活こそ、ケルアックに最もふさわしい言葉だ。本書は、ベストセラー『路上』の三年後に発表された八編の散文による作品集。サンフランシスコの鉄道員時代、メキシコ・シティ、貨物船での航海、ニューヨークのナイトライフ、カナダ国境の山火事監視員生活、モロッコ、南仏、パリ、ロンドンに至る体験を、詩的で瞑想的な文体で生き生きと描いた魅惑的な一冊。
目次
故郷なき者たちの夜の桟橋
メキシコの農民たち
鉄道の大地
キッチンの海の野蛮人たち
ニューヨーク・シーン
山上の孤独
ヨーロッパへの大いなる旅
消えゆくアメリカのホーボー
著者等紹介
ケルアック,ジャック[ケルアック,ジャック][Kerouac,Jack]
1922‐69年。マサチューセッツ州に生まれ、コロンビア大学に学ぶ。大戦中は商船に乗り組んで各国をめぐり、戦後にはアメリカ全土を放浪する。この放浪体験をもとに書いた『路上』(57)によって、ビート世代の代表的作家として一躍世界に知れわたる
中上哲夫[ナカガミテツオ]
1939年、大阪生まれ。東京経済大学卒。詩人、翻訳家
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