• ポイントキャンペーン

河出文庫
夏休み

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 213p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309408019
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「十日間ほど留守にします。必ず戻ります」。吉田くんの家出がきっかけで訪れた二組のカップルの危機?!ユキと舞子さんの書き置きに導かれて、僕と吉田くんのひと夏の不思議な旅が辿り着く場所は―キュートで爽やか、心にじんわりしみるとびっきりの物語。

著者等紹介

中村航[ナカムラコウ]
1969年、岐阜県生まれ。2002年、『リレキショ』で第39回文藝賞を受賞し、デビュー。04年『ぐるぐるまわるすべり台』で野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

88
夏休みというと、つい思い浮かべてしまうのは、小学生のときの長くて楽しかった夏休みである。でも、ここでの夏休みは大人たちが主人公なのである。僕とユキと吉田くんと舞子さんの二組の夫婦が出会い、交流をして、そして危機にさらされる。吉田くんが書き置きを残して家出することで、親友であるユキと舞子さんがある約束をします。そのことで、実は吉田くんだけではなく、主人公である僕も渦中の人になってしまうんですよね。男はつらいよ的な物語なのかな。いや、男は歯を食いしばってでも危機を乗り越えるべきだ的な物語なのかもしれない。2013/08/19

TANGO

32
学園青春モノかと思いきや、二組の夫婦のひと夏の物語。こんな夫婦いいなー、こんな旅行いいなー、こんな生活いいなー、と羨ましく思いながら読了。夏休みは人を大きく強くする、子供も大人も。2015/07/31

ちょこまーぶる

32
淡々と読んでしまった一冊でした。どうしてだろう?途中から理由はどうであれ、女性二人に振り回される男二人といういう構図が合わなかったのだろうか。装丁画から、高校生ぐらいの若者の夏休みの話かと思っていたから、大人のひと夏の別れ話の話だとわかってから、テンションが下がったのは事実でした。背表紙の解説を読めば解った事だから自分が行けないんですけど・・・。でも、ラストのユキの母が男性と暮らすために引っ越す際の「仏壇を預かってね」と「お茶の入れ方を教えてほしい」という会話には、大人の別れを感じましたね。2014/08/16

ハンナ

24
長い間未読だったもの。一気に読めた。集英社の方でも文庫化されたのねー。でも、表紙はこっちの方が少し内容に沿っているかなー? 純文学の香りただよう、不思議なお話し。意味はないし、登場人物が年齢のワリに子供っぽいんだけれど、温泉の下りとか食事のシーン、ママとの関係など雰囲気が良く文章にあらわれているなぁ…と。スピンオフがあるようなので機会があれば読んでみたい。また中村作品を積んでいるので、続けて読んでみようか悩み中。2015/09/04

そのぼん

22
二組の夫婦の物語でした。大事件が起こるわけでもないですが、どこかほんわかした雰囲気の作品でした。2012/05/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/535719
  • ご注意事項