人間の測りまちがい―差別の科学史 (増補改訂版)

人間の測りまちがい―差別の科学史 (増補改訂版)

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  • サイズ B6判/ページ数 567,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309251073
  • NDC分類 141.1
  • Cコード C0040

内容説明

脳の容量も知能指数も人間の知能を測る尺度とはなり得ない―頭蓋計測やIQテストなど、人種差別に根拠を与えてきた19世紀以来の生物学的決定論の誤謬をあばき、科学者の社会的責任を問う注目のエッセイ。『ベル・カーブ』批判など5篇を増補。

目次

第1章 序文
第2章 ダーウィン以前のアメリカにおける人種多起源論と頭蓋計測学―白人より劣等で別種の黒人とインディアン
第3章 頭の測定―ポール・ブロカと頭蓋学の全盛時代
第4章 身体を測る―望ましくない人びとの類猿性の二つの事例
第5章 IQの遺伝決定論―アメリカの発明
第6章 バートの本当の誤り―因子分析および知能の具象化
第7章 否定しがたい結論
『ベル・カーブ』批判
三世紀間に見られた人種に関する考えと人種差別主義

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ribes triste

7
20年ぶりの再読。グールドといえば、進化にまつわる軽妙なエッセイで有名ですが、この本は科学史の中でも負の歴史といえる、過去の優生学や遺伝学についての検証と反論をまとめた本です。データが恣意的に選抜され、政治に利用されていく過程を明らかにすることで、生物学者として誠実に公平であろうとするグールドの熱意に心うたれます。2017/04/03

ネオおしりいぬ

0
本文で述べているような問題が解決しても、他にいくらでも欺瞞の入り込む余地があるぞ!と宣言するような訳者後書きがヤバイ2011/12/31

orange21

0
差別的言説とそれに対する具体的な反証。故に資料的な面白さしかない部分もある。2008/07/17

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