動きすぎてはいけない―ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 369p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309246352
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

つながりすぎ、接続過剰の世界で「切断の哲学」を思考する衝撃のドゥルーズ論――浅田彰、東浩紀両氏絶賛、思想界の超新星デビュー!

【著者紹介】
1978年生まれ。哲学/表象文化論。フランス現代哲学の研究と、美術・文学・ファッションなどの批評を連関させて行う。NHK・Eテレ「哲子の部屋」に出演するなど、いま注目の哲学者。本書が初の著作。

内容説明

“もっと動けばもっとよくなる”“もっともっとつながりたい”…動きすぎ、関係しすぎて、ついには身動きがとれなくなった世界でいかに生きるか。待望のドゥルーズ入門。

目次

序 切断論
第1章 生成変化の原理
第2章 関係の外在性―ドゥルーズのヒューム主義
第3章 存在論的ファシズム
第4章 『ニーチェと哲学』における“結婚存在論”の脱構築
第5章 個体化の要請―『差異と反復』における分離の問題
第6章 表面、深層、尿道―『意味の論理学』における器官なき身体の位置
第7章 ルイス・ウルフソンの半端さ
第8章 形態と否認―『感覚の論理』から『マゾッホ紹介』へ
第9章 動物への生成変化
エピローグ―海辺の弁護士

著者等紹介

千葉雅也[チバマサヤ]
1978年栃木県生まれ。東京大学教養学部卒業。パリ第10大学および高等師範学校を経て、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。哲学/表象文化論を専攻。現在は、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里愛乍

30
ドゥルーズは知らない。ラカンもベルクソンも名前くらいしか知らないし、フランス哲学とか弄ったこともない。先日読んだ勉強の哲学が面白く、また対談集で本書が取り上げられてたので読んでみる。哲学的専門用語は飛び交うものの、それについては説明がされ、無学の自分でも何とか読む事はできる…が、さすがに手強い。リゾームから始まり各々の哲学者からなる解釈、言葉の意味、欠如と欲望、動物と生成変化…エピローグのロビンソンとフライデーの差異関係で自分的に腑に落ちた気がする。なんにせよ、時間をおいて一生かけて読んでいきたい。2020/06/08

壱萬弐仟縁

29
最初、人偏があると思ったが、そうではなかった。D論を編集した本格派哲学のようで、難解。ヒュームやメイヤスーは興味を引く。ヒュームは時空の無限分割の可能性を否定する(117頁)。メイヤスーは、認識論的ヒュームの懐疑を、相関主義で存在論化し、思考と存在の一致で不安定な世界のヴィジョンを提供した(118頁)。ドゥルーズのコナトゥスとは、自己保存の傾向、触発受けて変様し他者を最大限に様々触発する傾向(198頁)。ドゥルーズはニヒリズムを能動的に自己破壊することへと激化するという(221頁)。2014/12/02

梟をめぐる読書

18
《リゾーム》式のモデルによる情報化=資本主義社会の楽天的な肯定がもはや通用しない地点にまで推し進められた<接続過剰>の世界=現代。その中心で私たちは、如何に「繋がり」の範囲を定め、適用していくべきなのか――という明快なテーマ設定とは裏腹に、論の進め方は非常に高度であり専門的。が、各章の議論が適度に「切断」されているため、関心を惹かれた箇所を部分ごとに追いながら読み進めることができた。とりわけ8章におけるマゾヒズムの考察や、最終章における<動物への生成変化>という視点は興味深い。『差異と反復』読みたし。2014/01/08

nbhd

17
読みとおすのがとても難儀でややっこしい代物。いくつかの接続と切断を経て、その結果わかったことを書くと以下のようなものになる。つまり、福島第一原発、渋谷109最新トレンド、アメリカ横断ウルトラクイズ、パレスチナ問題、これらすべてに人は対応しきれないわけで…あらゆるものに接続することはできるが、時間も無いしね、全部に手を出してたら、もうパンパンで逆に病んじゃう接続過剰の世の中だから、その処方箋として切断=あっちゃこっちゃ動くなよ⇒動きすぎないことが大事なんだよ、ということなのだと勝手に理解した。2014/03/23

呼戯人

16
再読。ジル・ドゥルーズのベルグソン的生気論的ホーリズムより、ヒューム的原子論を全面に出した解釈。ただ、大河小説を読んでいるいるような快感もあり、斬新な解釈、卓抜な文体とともに優れた研究書なのだということがわかる。しかし、私はヒュームを読んでいないし、フランス語の知識が少ないので、著者の論理を追ってゆくのに苦労した面はある。存在論的ファシズムを切断する非意味的切断に力点を置いた論考の構成には好感が持てたが、この本が実践的意味を持つかどうかには疑問符がついた。もっと単純で強靭な哲学がないものかと思い悩む。2018/04/30

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