フクシマは世界を変えたか―ヨーロッパ脱原発事情

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  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309245850
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

内容説明

ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、ロシア、ウクライナ、スイス、オーストリア、デンマーク、ハンガリー、アイスランド…「3.11」はヨーロッパにいかなる衝撃を与えたか?そのとき、政治家はいかに動いたか?マスコミは?市民たちは?チェルノブイリのトラウマは?隠されてきた重大な放射能汚染とは?そして、日本に大きなヒントを与える新エネルギー技術の数々…脱原発の未来は?在欧20年ヨーロッパ中を取材してきたジャーナリストが問う。

目次

第1章 未来に警鐘を鳴らした欧米の原発事故(ソ連初の原爆製造プラント‐マヤークの三つの原子力惨事―ロシア;世界初のウィンズケール原子炉事故―イギリス;いまだ終わらぬチェルノブイリ原発事故―ウクライナ ほか)
第2章 フクシマの影響とエネルギー政策(二〇三四年までに原発廃止を宣言―スイス;チェルノブイリのトラウマ、脱原発宣言―ドイツ;原発に政治生命をかけるサルコジ大統領―フランス ほか)
第3章 ヨーロッパで注目の脱原エネルギー(巨大バイオマス発電プラントの成功―オーストリア(ウィーン)
バイオマスプロジェクトで蘇生した町―オーストリア(ギュッシング)
小さなソーラータウンの挑戦―オーストリア(グライスドルフ) ほか)

著者等紹介

片野優[カタノマサル]
1961年生まれ。群馬県館林市出身。ジャーナリスト。東京都立大学法学部卒業。出版社勤務の後、1991年よりオーストリアのウィーン、ハンガリーのブダペストに滞在。現在、セルビア共和国のベオグラードで出版社を経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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takao

1
ふむ2017/09/26

eyb322

0
フクシマは地震が発生したことで事故も隠しようがなかったが、それでもできるだけベールに包もうとする意図が見え隠れしているような気がします。この本を読むと日本だけでなく、ヨーロッパやアメリカでも小さな事故や放射能汚染を隠そうとする体質が見えてきて恐ろしく思います。フクシマの事故の検証なくして再稼働なしですね。2013/04/07

unpyou

0
欧州における過去の原子力事故の歴史と福島第一事故へのリアクション、再生可能エネルギーの動向事例などを独墺からハンガリー、アイスランドなどの小国までまとめた報告。英仏の強気な原子力推進(英官僚は日本より余程露骨な圧力かけまくり)の一方、国民投票で脱原子力へ舵を切るイタリアなど諸国様々。オーストリアでは99年、憲法に原発禁止をうたっており、バイオマスが地域電力の担い手になっている等、ヘェ〜の連続。著者は反原発の立場を明らかにしているが、イデオロギー色は弱いので原発推進な人が読んでも興味深く読めるのでは。2012/08/09

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