小出裕章が答える原発と放射能

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  • サイズ B6判/ページ数 155p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309245621
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

今、もっとも信頼される原子力の専門家が、福島第一原発で何が起きているか、放射能汚染の現実とどう闘うか、具体的な質問に平易な言葉で答えていく。いちばん聞きたい答えがここにある!

内容説明

今もっとも信頼される研究者が、みんなが一番聞きたい具体的な64の疑問に答えます。

目次

第1章 福島第一原発で何が起きているか(三月一一日の東日本大震災で、福島第一原発に何が起きてしまったのでしょうか。;三月一二日の一号機の水素爆発は、なぜ起きたのでしょうか。;メルトダウンとは、どういう状態になることなのでしょうか。 ほか)
第2章 放射能汚染の現実とどう闘うか(多量に被曝すると、どうなるのでしょうか。;被曝はどのように危険なのでしょうか。レントゲンと比較すると、どう危険なのでしょう。;低レベルの被曝ならば問題ないでしょうか。 ほか)
第3章 脱原発に向けて(危険といわれてきた浜岡原発は安全が確認できるまで運転を一時中止していますが、安全は確認できるようになるのでしょうか。;玄海原発は、一度再稼働を容認しましたが、ストレステストの導入でそれが撤回されました。;高速増殖炉のもんじゅで事故が起きたら、どうなるのでしょう。 ほか)

著者等紹介

小出裕章[コイデヒロアキ]
1949年東京生まれ。京都大学原子炉実験所助教。原子力の平和利用を志し、1968年に東北大学工学部原子核工学科に入学。東北大学大学院工学研究科修士課程修了(原子核工学)。原子炉を学ぶことでその危険性に気づき、伊方原発裁判、人形峠のウラン残土問題、JCO臨界事故などで、放射線被害を受ける住民の側に立って活動。原子力の専門家としての立場から、その危険性を訴え続けている。専門は放射線計測、原子力安全(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

39
図書館本:原発再稼働が問題になっている。原発賛成、反対にかかわらず原発の仕組みや放射能というものについて最低限の知識を持つべきだと思う。問答形式で分かりやすい本。2015/04/17

のの

6
来月小出先生の講演会に行くので、知識の整理をしておこうと思って読みました。およそ多くの人が持つであろう原子力に対する疑問を、一問一答のかたちで説明してくださっているので読みやすいしわかりやすい。文系のひとでも大丈夫。福島原発事故を抱えている国の住民としては最低限この本に書かれているくらいの知識は持っていたいところ。それにしても原子力を専門に研究し続けているひとがこれだけ原発はやめるべきだと訴えているのに、専門家外のひとが原発は必要と言っている世の中がちょっとよくわからない…。2012/03/13

どりたま

5
今の放射能汚染状態をわかりやすくQ&A形式にまとめた本。教科書的な本だと思うので広めてほしいと思いました。残念ながらテレビの報道ではここに書かれている内容の半分も知らせていません。規制がかかっているせいでしょう。最近の著者の内容は広瀬隆氏とかぶる部分が多く、以前広瀬氏は少し誇張気味なのかと思ったのですが、研究者の小出氏も同じことを言っているので最近は全面的に信じています。これが日本国民及び全世界の人々の共通認識になることを願わずにはいられません。2011/10/19

さちゃ

4
以前にも小出さんの本を読んだことがありそれと被る部分もあったため、もっと詳しく知りたいところもあったが、分かりやすく明瞭で多くの人が知るべき内容であると思った。国民全員が被曝することを覚悟して、より困難な状況にある人を支えていこう、今までとは違う世界で生きる覚悟を、というメッセージで締め括られている。最近問題になっている瓦礫の受け入れのことともつながるんじゃないかな。2011/11/07

jinkan_mizuho

3
先月聴講した著者の講演会の内容と大筋で一致。 聞き慣れない専門用語を排除しつつ、(原子力の)素人にも分かりやすく事故の現状と今後の展望を解説している。 放射能による大気や食品汚染への対処法の助けになると共に、子子孫孫に至るまでのエネルギー消費のあり方を考える一助になる。 手の届く所に、常備しておきたい。2012/04/06

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