「労働」の哲学―人を労働させる権力について

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309245492
  • NDC分類 366
  • Cコード C0010

内容説明

アレント、ネグリなどいままでのすべての労働論を根底から打ち砕き、近代を再審するいま最も必要な強靱にして挑発的な思考。

目次

第1章 労働を巡る闘争を不可視化するもの(労働の過少な定義と過剰な定義;イタリア・フェミニズム;「青い芝の会」;理論的前提としての小括)
第2章 労働の「政治」性(「労動」(labor)と労働(job)の概念的区別
社会的生命の必要と余暇の時間)
第3章 「労動」の政治性(社会的統治と自己統治の関係にみる思考の政治性;「労動」=芸術=「犯罪」)
第4章 「過労死」―労働権力の場(社会の諸層で作用する労働権力と力同士の葛藤;社会的労働としての「過労」自殺)

著者等紹介

濱本真男[ハマモトマサオ]
1983年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

makoppe

3
働くとは何なのか。素朴だが難しい問いである。本書は労働という言葉が生まれた背景を追い、なぜ働かなければならないと思うのか、なぜ生きる手段のはずの労働が過労死を生むという矛盾が生まれるのか、という問いに答えようとする。社会の「働け」という圧力に抗する一冊である。就活で病んでいく人、しんどいのに辞めれないと思ってる人。結構それって作られた苦しさみたいですよ。良書なのだが、一つ難点を挙げるとすれば、非常に読みにくく、難解である。2015/03/21

すのう@中四国読メの会コミュ参加中

2
労働とは何かと問うことが無駄ではある。仮に、生きる手段と定義すると、その過剰によって死に至ることは皮肉の極み。それゆえ、ある時ある者は無断欠勤に踏み切る。そして、それは自殺の代理行為だと言われる。殺人的な労働からの逃避が、何故。理由はその行為が社会的生活の喪失を伴うため、その行為によって何ら意味のある生き方を導き出すことができないため。自分にとっては難しい内容で、理解するに至らなかったため、知識を得てから再度読み返したいと思う。2012/07/03

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