まなざしの地獄―尽きなく生きることの社会学

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まなざしの地獄―尽きなく生きることの社会学

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  • サイズ B6判/ページ数 122p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309244587
  • NDC分類 361
  • Cコード C0036

出版社内容情報

日本中を震撼させた連続射殺事件を手がかりに、60~70年代の日本社会の階級構造と、それを支える個人の生の実存的意味を浮き彫りにした名論考を復刊。最近の事件を考える上でも示唆に富む現代社会論必携の書。
解説・大澤真幸

内容説明

あの事件を手がかりに、都市の非条理と社会の実存構造を浮き彫りにした名論考、待望の復活。「新しい望郷の歌」併録。

目次

まなざしの地獄
新しい望郷の歌

著者等紹介

見田宗介[ミタムネスケ]
1937年、東京生まれ。社会学者。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

37
解説を書いた大澤真幸が『不可能性の時代』で「理想の時代」と「虚構の時代」の結節点として永山則夫にかなり詳細に言及していましたが、そもそも著者の仕事から着想を得ており、本書はその一部ということになります。ノンフィクションの様にもなっており、惹き付けられます。哲学風にいうと、彼は時代精神を代表しているということになるでしょうか。ある調査で60年代に上京してきた若者たちがひとりになりたかったのは、否応なく田舎者性を暴く他者からの「まなざし」に耐えられなかったからであり、皆が持っていたそこから逃れる衝動がたまたま2021/03/26

たばかる

20
1968年の少年N•Nによる連続銃殺事件を社会学的に分析する。貧困の環境と家族•地域の希薄なつながりを振り切って上京してきた少年は、自分を階級闘争の枠組みで見てくる他人の目線を、振り払うことができなかったという。当時の地方出身者への直接調査などのデータ分析を踏まえた論理は、60年代の世相を浮き彫りにする。また、大澤真幸による解説では90年代の連続殺人との対比も行われる。そちらでは他者の目は、自分を捉えないため個人を透明な存在にしているようだ。個人化が進んだ社会で他者の目への向き合い方が問われている。2020/06/04

りょうみや

19
田舎から上京した後に連続殺人を犯した少年について社会学的に考察されている。物語としても読める内容。「まなざし」は服装や学歴など表面的な属性によってレッテル付する都会での人の見方となるだろうか。人物像と事件についての著者の鋭い捉え方と分析から、社会学の考え方の力を改めて思い知らされる。まさに副題の「尽きなく生きる」ために社会学は役に立つ。巻末の大澤真幸氏の長い解説が、分かりやすく本書の内容を補足・拡張してくれている。2019/09/10

かんがく

14
最近読んだ本に立て続けに出てきたので。農村から出てきた青年が連続殺人犯になるまでを描く。彼が東京をどのように捉え、東京が彼をどのように捉えたか。2021/02/28

ごじ

12
〈覗く・見る〉ということ。その行為こそが主体を起ち上げる。N・Nは、隣の一杯飲み屋で夜ごと行れる「ランチキ騒ぎ」を覗き見て自己を形成した。自分の現在とは異なる別世界を、ベニヤ板一枚を隔てた向こう側に希みながら。彼がまなざしを投げかけた飲み屋の先に、東京という都市の幻影はあった。確かにN・Nが投げた他者としての東京のイメージは事実に基づかず、独善的で勝手な対他存在かもしれない。だが、それと同様に、いやそれよりはるかに暴力的な仕方で、都市はN・Nに階級的な対他存在としての意味を与え、それ以外の意味を収奪する。2023/04/11

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