ised 情報社会の倫理と設計 設計篇

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  • サイズ A5判/ページ数 490p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309244433
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

情報社会について技術面からアプローチする設計研の討議を収録。津田大介、藤村龍至を迎えた追加座談会も。東浩紀・濱野智史を中心に圧倒的ボリュームで語られる、情報社会の預言書。
2004-2005 年、国際大学GLOCOMにて行なわれた伝説の共同討議。「ised」とは「Interdisciplinary Studies on Ethics and Design of Information Society(情報社会の倫理と設計についての学際的研究)」の略。情報技術と社会との関わりについて人文・社会科学的な側面からアプローチする倫理研と、技術(アーキテクチャ)的な側面からアプローチする設計研に分かれ、徹底的な議論を行なった全14回のシンポジウムを完全収録。

設計篇では、情報社会について技術面からアプローチする。津田大介、藤村龍至を迎えた2010年段階での追加座談会も収めた完全版。東浩紀・濱野智史を中心に、100万字超の圧倒的ボリュームで語られる、21世紀を生きるわれわれのための基礎文献。

【目次・収録作品】
第1回講演 石橋啓一郎 情報社会と二つの設計
共同討議1 全体最適か、部分最適か
共同討議2 新しい社会契約論の発明
第2回講演 八田真行 オープンソースの構造と力
共同討議1 オープンソースという環境管理型権力
共同討議2 オープンソース的組織論をめぐって
第3回講演 楠正憲 制度間競争としてのプラットフォーム形成と情報社会のガバナンス
共同討議1 デファクト・スタンダードと公共性
共同討議2 無限のメタ化をめぐる問題
第4回講演 井庭崇 自己革新的な社会に向けての教育とメディア
共同討議1 「使うメディア」から「作るメディア」へ
共同討議2 情報社会論の球体
第5回講演 近藤淳也 なめらかな会社
共同討議1 組織と情報──小規模組織は本当に強いか
共同討議2 オープンプロセスと市場
第6回講演 村上敬亮 なめらかな国家の「設計」を目指して
共同討議1 「サービス化」という大波
共同討議2 民主主義2.0に踏み込む世界
第7回講演 鈴木健 なめらかな社会とその敵
共同討議1 情報社会と想像力の拡張
共同討議2 情報技術に人間は追いつくか
ボーナス・トラック ポストised、変化したことは何か 2

【著者紹介】

内容説明

工学的知性によって描かれる自由・多様性・民主主義―来たるべき社会を構築するためのヴィジョンがここに。

目次

第1回講演 石橋啓一郎―情報社会と二つの設計
共同討議 全体最適か、部分最適か
共同討議 新しい社会契約論の発明
第2回講演 八田真行―オープンソースの構造と力
共同討議 オープンソースという環境管理型権力
共同討議 オープンソース的組織論をめぐって
第3回講演 楠正憲―制度間競争としてのプラットフォーム形成と、情報社会のガバナンス
共同討議 デファクト・スタンダードと公共性
共同討議 無限のメタ化をめぐる問題
第4回講演 井庭崇―自己革新的な社会に向けての教育とメディア―コミュニケーションの連鎖によって「作る」ということ〔ほか〕

著者等紹介

東浩紀[アズマヒロキ]
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主幹研究員(教授)を経て、早稲田大学文学学術院教授、東京工業大学世界文明センター特任教授。1971年生まれ。哲学者、批評家、小説家。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。1993年に「ソルジェニーツィン試論」でデビューし、社会評論、情報社会論からオタク系文化批評まで、横断的な評論活動を展開。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、1998年、サントリー学芸賞)など多数

濱野智史[ハマノサトシ]
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員を経て、現在、株式会社日本技芸リサーチャー。1980年生まれ。批評家。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学院政策・メディア研究科修士課程修了。専攻は情報社会論・メディア論。2005年より国際大学GLOCOM研究員。2006年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2023/12/10

静かな生活

1
‪4.5◼︎webでよむ。倫理編と同じく、言わずもがな「ゼロ年代最大の討議」。東/鈴木の「倫理観の食い違い」にほとんど全ての論点が集約している気がする。‬インターネッ党…これが時代か。2019/12/02

オブ犬

1
約十年前に行われた情報社会における倫理と設計に関する討議のうちの設計に関する巻。ウェブの世界に置いて発生し展開したオープンソースやアーキテクチャを、どのようにして現実世界の社会設計や会社の業務に活かすか、といった話題が多く、十年経った今でも実現はあまりされていないようだが、今からでも参考にできる部分が多いと思う。ユーチューブやツイッターなど当時は無かったウェブサービスもあるわけだが、本質的な部分は変わっていないと思うので今読んでも古さは感じなかった。2015/05/17

バーニング

1
現実としての情報社会「の」設計から、未来志向の情報「による」社会設計へと議論が移り変わっていくのは非常にエキサイティングで楽しかった。議論の細かな部分まで押さえられたとは言えないが、回数が後半に向かうに従って前回までの蓄積が議論に反映されていき、それによってさらに議論や飛躍したり抽象度が増したりするのだが、それもまた情報社会の複雑さと可能性を提示しているようにも見えて興味深かった。ハッカーやプログラマーに全ての人がなることは無理だろうが、それでも情報社会に関与できる未来のあらんことを夢想することはできる。2011/05/04

ゆうき

0
情報社会の設計を想像する設計編。アーキテクチャは情報社会を変えるのか、情報社会は社会を変えるのか、それともサブシステムとして社会の周回を周るだけなのか。情報社会はどのように最適化され設計されるのか2年間の研究会をまとめた一冊。2013/01/18

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