ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 480p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309244426
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

東浩紀を中心に2004~05年に行われた伝説の共同討議。情報社会について社会科学的側面からアプローチする倫理研の討議を収録。今後の社会構築のヴィジョンを打ち出した伝説のシンポが甦る!
2004-2005 年、国際大学GLOCOMにて行なわれた伝説の共同討議。「ised」とは「Interdisciplinary Studies on Ethics and Design of Information Society(情報社会の倫理と設計についての学際的研究)」の略。情報技術と社会との関わりについて人文・社会科学的な側面からアプローチする倫理研と、技術(アーキテクチャ)的な側面からアプローチする設計研に分かれ、徹底的な議論を行なった全14回のシンポジウムを完全収録。

倫理篇では、情報社会について社会科学的側面からアプローチする。めまぐるしい変貌を遂げつつある情報社会の状況を、その起源から的確に捉え直し、近未来にまで拡張することで、現代社会を生きるわれわれすべてに関わる論点と、21世紀における社会構築のためのヴィジョンを鮮明に打ち出した伝説のシンポジウム!

【目次・収録作品】
第1回講演 鈴木謙介 情報社会の倫理と民主主義の精神
共同討議1 メディアリテラシーの行方
共同討議2 脱社会的存在と情報化社会
第2回講演 白田秀彰 情報時代の保守主義と法律家の役割
共同討議1 情報社会の法と正義
共同討議2 環境管理型権力の「価値」とは何か
第3回講演 北田暁大 ディスクルス(倫理)の構造転換
共同討議1 アイロニーとリベラリズム
共同討議2 インターネットにおける私的領域について
第4回講演 加野瀬未友 個人サイトを中心としたネットにおける情報流通モデル
共同討議1 ネット公共圏と炎上をめぐる問題
共同討議2 「繋がりの社会性」とアクセス・コントロール
第5回講演 高木浩光 はびこるダメアーキテクチャ
共同討議1 表現・存在・匿名
共同討議2 複雑性の縮減をめぐって
第6回講演 辻大介 開かれた社会へ向けて存在の匿名性を養護する
共同討議1 ビッグイットか、ユビキタスイッツか
共同討議2 ウェブ4.0とライフログ
第7回講演 小倉秀夫 プラグマティックに匿名/顕名問題を考える
共同討議1 表現における責任と自由
共同討議2 流動化する社会の中で
ボーナス・トラック ポストised、変化したことは何か 1

【著者紹介】

内容説明

人文的知性によって分析されるネットワーク・公共性・匿名性―圧倒的ヴォリュームで語られる、現在性の精髄。

目次

第1回講演 鈴木謙介―情報社会の倫理と民主主義の精神
共同討議 メディアリテラシーの行方
共同討議 脱社会的存在と情報化社会
第2回講演 白田秀彰―情報時代の保守主義と法律家の役割
共同討議 情報社会の法と正義
共同討議 環境管理型権力の「価値」とは何か
第3回講演 北田暁大―ディスクルス(倫理)の構造転換
共討討議 アイロニーとリベラリズム
共同討議 インターネットにおける私的領域について
第4回講演 加野瀬未友―個人サイトを中心としたネットにおける情報流通モデル〔ほか〕

著者等紹介

東浩紀[アズマヒロキ]
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主幹研究員(教授)を経て、早稲田大学文学学術院教授、東京工業大学世界文明センター特任教授。1971年生まれ。哲学者、批評家、小説家。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。1993年に「ソルジェニーツィン試論」でデビューし、社会評論、情報社会論からオタク系文化批評まで、横断的な評論活動を展開。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、1998年、サントリー学芸賞)など多数

濱野智史[ハマノサトシ]
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員を経て、現在、株式会社日本技芸リサーチャー。1980年生まれ。批評家。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学院政策・メディア研究科修士課程修了。専攻は情報社会論・メディア論。2005年より国際大学GLOCOM研究員。2006年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

第9846号

8
どピンクで分厚い本。ネット社会の可塑性を期待して読み進めたが、結局ネット世界の倫理観って倫理と呼べるほど成熟していないのかもしれない。倫理篇、最終的には、つながりの社会性にしがみつき周りの空気を読む、という日本特有の矮小な関わりがネットでも蔓延し何も生み出さないという結論に達していた。そうなると白田氏が指摘していたように、曖昧さというのりしろを付加した法を、ネット世界に被せて関係の流動性を担保するしかないのだろうか。それと、白田先生、面白くていいなぁ。2010/11/14

里馬

4
討議形式だとむつかしいはなしでも各々が理解してもらえる様にはなしたり、違う人が話を噛み砕いたり、「ん?」と引っかかる部分に突っ込んでくれるから好き。2012/01/08

takao

2
ふむ2023/12/10

おこめ

2
情報社会の倫理をめぐる討論集。情報社会における公共性(コミュニケーション)と匿名性(データベース)について。コミュニケーション論の社会学者や、セキュリティ研究者、法学者など、情報社会の問題をとりまく上で重要な視点を担う専門家たちが、毎回テーマごとに講演、討論を行う。SNSなどの具体例は、現在では機能やUIがすでに変わっている部分もあり、流動性と速度を切に感じる。表現の匿名性/存在の匿名性、繋がりの社会性、などが興味深かった。管理統制など技術的な面からも表裏一体で考えなければいけない。2010/10/15

けん

2
とにかく白田がすげぇw。場が煮詰まったと東が見るや白田に話を振って、過激でアクロバティックで華麗な発言でブレークスルー。もう白田と東と北田の発言だけ読むといいよ。個人的に赤のほうが好き。2010/06/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/364137
  • ご注意事項