検証・ハンセン病史

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  • サイズ B6判/ページ数 338p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309243078
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C0030

内容説明

人が人として生きられない、隔絶された場所、ハンセン病療養所。人間回復を求めた魂の軌跡!’03・日本新聞協会賞受賞、’03・日本ジャーナリスト会議賞受賞。我が国は、この病気とどう向き合ってきたのか。

目次

第1章 検証・ハンセン病史(壁の中の村;可治の病;隔離の系譜;光求めて;人間回復へ;苦い教訓)
第2章 ハンセン病関連企画(桧の森のおもかげ;軍靴の下で;隔てなき世へ)
第3章 資料篇(対談 ハンセン病を問う;全国のハンセン病療養所;メール・カウンセリング;現代文明のいびつさ照射)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takashi1982

3
H15年度日本新聞協会賞を受賞。熊本日日新聞の熊本には日本最大のハンセン病(元)患者収容施設である恵楓園が今なお存在する。その熊本の地元紙でありながら「マスコミは(今まで)何一つ力を貸してくれなかった」と元患者に指摘され、自らジャーナリズムの原点に立ち返り、丹念に調査報道を続けた3年以上に及ぶハンセン病の記事を単行本化したものだ。新聞の連載記事がベースになっているから、項目ごとの見出し記事はページ数の割りに、学術書のような「ボリューム感」はない。それが読みやすさにもつながってはいる。(続く)2011/09/13

green

1
地元の新聞社がしっかりと取材して形にしたもの。山陽新聞社編の「語り継ぐハンセン病」とともに、ハンセン病を理解するのに役立ちました。2018/10/21

那由田 忠

1
ピーク時に1700人以上の入所者がいた菊池恵楓園のある熊本県は、英国人ハンナ・リデルが回春病院を1895年に設立して以来、日本におけるハンセン病対策の中心地であった。強引な強制収容の本妙寺事件や住民の患者子息への入学反対運動である黒髪校事件などが起きた。しかし、熊本日日新聞社は煽ることがあったにせよその反人権的問題を追及してこなかった。2001年5月11日の熊本地裁で強制隔離は違憲との判決が出て、12月から日日新聞の連載が始まった。真摯な反省の上に問題の深さをえぐったこの連載は数々の賞を受けている。2013/09/27

Sanchai

1
国の隔離政策を見逃してきたメディアとしての反省に立ち、熊本日日新聞社がうった連載記事をまとめたもの。第1章のハンセン病史は、熊本県内で起こったことだけではなく、それが国の施策とどう関連していたのかを知る上で、とても役に立つ。元々新聞記事だったので、読みやすいし、ハンセン病史を理解する上で、格好の入門書になっている。2013/08/21

igrep

1
加害者側がなぜ差別したのかをもっと詳細に知りたかった。まぁ被害者の苦しみを聞くのが趣旨みたいなんで仕方ないけど2010/08/09

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