千のプラトー―資本主義と分裂症

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  • サイズ A5判/ページ数 656,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309241517
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

複雑に入り組み、流動する高度資本主義社会のダイナミズムを新しいコンセプトで読み解き、世界革新のための新しいイデーを提示する理論と実践の書。現代人の指針となる哲学と倫理。

目次

1 序―リゾーム
2 一九一四年―狼はただ一匹か数匹か?
3 BC10000年―道徳の地質学(地球はおのれを何と心得るか)
4 1923年11月20日―言語学の公準
5 BC587年、AD70年―いくつかの記号の体制について
6 1947年11月28日―いかにして器官なき身体を獲得するか
7 零年―顔貌性
8 1874年―ヌーヴェル3編、あるいは「何が起きたのか?」
9 1933年―ミクロ政治学と切片性
10 1730年―強度になること、動物になること、知覚しえぬものになること
11 1837年―リトルネロについて
12 1227年―遊牧論あるいは戦争機械
13 BC7000年―補獲装置
14 1440年―平滑と条里
15 結論―具体的規則と抽象機械

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドン•マルロー

18
衒学的であること。何でもそうだが「何々的」であることを極める、あるいは突き抜けるとそれは「何々的」な状態から他の名前で呼ぶべきある状態に否応なしに変化する。そういった意味でこれは衒学的な本では無い。ガタリとドゥルーズが唱えた「器官なき身体」の概念よろしく、それぞれの章は本としての統一体を形成する部分ではなく、驚くほどに独立し、多様な組み合わせの可能性をはらんだもっと他の何かとなっている。唱えられる概念と、それを表現するための符合としての言葉がこれほどにマッチしている本が他にあるだろうか。読書の快楽。2019/03/24

袖崎いたる

13
びっくりするほど面白いな!ひたすらプラトー!抽象機械やらリゾームやらを複写ではなく地図として現実もしくは言語感覚に書き込んでくれる。一つの本が次に読まれる本をその続篇として措定しながらも、しかしその都度完結して絶頂するようなプラトーであるような。あるいは領土化とは脱領土化への予期を孕むような契機として。――とりわけ震撼させられたのは、あなたのうちに王を目覚めさせないこと、だ。ぼくはこの王を立ち上げること、あるいは生かすことについて常々悩んでいたものだから、王に縋らない在り方を提示してくれたのはファルコン。2017/02/26

イボンヌ

6
最後のページまでめくることしか出来ませんでした。リゾームや脱領土化なとがキーワードでしょうか。いやはや2017/05/17

はすのこ

5
現実世界に対する試論かつ「詩」論かつ、知的遊戯の...つまり、「ぼくのかんがえたさいこうのほん」的な印象を受ける。面白いです。2016/08/30

NASUCUBE

5
大学に入りたての生協で、哲学というのが何をするのかわからなかったけど、大学生になったし哲学ぐらい読むかとおもってその棚に行った。当時は小学生並みの感性で、「哲学も新しいほうが進化していて強い」と思っていた。1981年というのは合格点だった。無作為に開いたページで、男の子が、女の子にもペニスがついていると主張していた。「女の子もおしっこをするもん」みたいなことを言ってた。ドゥルーズとガタリが、この男の子はスピノザ主義者であるとか論じていた。それで購入しました。今も新しいほうが強いと思っている。2015/01/04

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