内容説明
アフリカ、ヨーロッパ、日本。内なる“異郷”から異なる三文明の深層に深くわけいることによって、転換する世界への新たな展望を提示する。
目次
文化の三角測量のために
なぜ「未開」概念を問題にするか
身体技法の技術的側面
文化人類学と音楽
黒人アフリカの“肖像”
昔話における人間と動物
記録すること、表現すること
言説のなかの歴史・歴史のなかの言説
文化とリズム
声―栄光と悲惨
聞えてくる音
「はい」と「いいえ」のあいだ
たたく
笛ことば
喩の世界
見ることと聞くこと
ことばの音楽化・音楽のことば化
歴史の表象
ブラジルの「紐文学」
チーズの型木
画家とモデル
歴史のなかの社会・社会のなかの歴史
声の表現にとっての日本語
声による伝え合い
もう一つの“南蛮”時代
石田英一郎