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内容説明
江戸の張形は、男が使う道具ではなく、女たちが自身で選び、買い、自在に楽しむものとして登場した―。未公開の浮世絵資料を渉猟して、世界に類をみない張形文化の深層に迫る江戸文化論の快著。
目次
張形のかたき
をんなの性欲
張形の消長
数値の趣向
春画の書入れ
上方の浮世絵
江戸の浮世絵
庶民の登場
蛸と海女との交情
張形使用の多様化
張形作法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あずま
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江戸時代の春画を読み解くことで、女性の性意識・文化史をひも解こうという本書。著者も女性。ただし、著者も指摘しているとおり、春画を描いていたのも、鑑賞していたのも「男性」と考えると疑問は残るところ。それでも、驚いたのは江戸時代の日本人の性描写!かなり多くの春画が掲載されているけど、すごい世界。美術作品として観てもいいかもしれません。2011/07/27
いちはじめ
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田中優子は「江戸の想像力」がとても刺激的な論考だったが、浮世絵に出てくる張形その他を解説した本書では、むしろ著者の文章が鬱陶しく感じた。1999/12/19