英国メイド マーガレットの回想

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309205823
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

1920年代、英国。華やかな上流社会の陰に隠された家事使用人の暮らしぶりを赤裸々に、詳細に、ユーモアを交えて元メイドが語り尽くした、真実の記録。

目次

第1章 海辺の町の少女時代―ホーヴ
第2章 初めてのメイド勤め―アデレイド・クレセント
第3章 大都会のキッチンメイド―ナイツブリッジ
第4章 コックの遍歴―ロンドン、ブライトン、そしてまたロンドン
第5章 新しい生活、新しい時代、そして野望

著者等紹介

パウエル,マーガレット[パウエル,マーガレット][Powell,Margaret]
1907~84。英国サセックス州のホーヴ生まれ。15歳のときにキッチンメイドになり、あちこちの裕福な家庭の住み込み家事使用人として働く。1931年に結婚。3人の息子を育てあげた。50代になって専門学校に通い始める。討論のクラスに参加してBBCのプロデューサーに見出され、ラジオ番組に出演。それをきっかけに、1968年、自伝を出版し、一躍ベストセラー作家となる。数多くの回想記、旅行記、小説、料理書などを書き、テレビのコメンテーターとしても活躍

村上リコ[ムラカミリコ]
千葉県生まれ、東京外国語大学卒。編集プロダクション勤務を経て、2003年よりフリーライター。「英國戀物語エマ」「黒執事」など、過去の英国をモデルにしたテレビアニメーションの考証も担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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はるき

39
現実世界を逞しく生きたリアルなメイドの回想録。いやはや、ガッツがあります。男性なら立身出世が受けるかもしれませんが、女性ならではの地に足がついた生き方も感嘆物です。面白かった。2017/07/02

まりお

38
メイドと言う言葉と森薫の絵に惹かれて手に取った一冊。 キッチンメイドとして働いてたマーガレットの自伝。幼少期からメイド時代までが書かれている。 メイドとして雇い主から受ける差別と憤り。キッチンメイドの仕事について。使用人の転職や恋愛事情。メイドとして働いた一人として、仕事内容から心情まで赤裸々に書かれいた。2019/05/12

ごへいもち

24
こんなに辛い仕事だったんだなぁ。それに比べたら私って…と掃除する気力が少し出てくる。知識を得る事が好きだったところが彼女の個性だな2015/01/10

なにょう

21
とても賢い人だったんだなあ。家事使用人の苦労・軽視・不公平さについてあますことなく語られている。作者は労働階級に産まれ、教育もほどほどに受けた程度である。しかし、「本を読もう」「自分の頭で考えよう」「向上しよう」という意識がとても強い。そうしてこそ歴史の中で消え去っていった人々の声を代弁することができたのだろう。訳者の村上さんの「図説 英国貴族の令嬢」と合わせて読むことでより当時への理解が深まる。2015/02/24

はる

18
図書館本。「針仕事が嫌いなら、キッチンしか行くところがないね」とキッチンメイドに。家の中で一番下っ端の仕事だけれど、料理学校に行かないでコックになるには、その仕事から始めるほかはない。昇天しそうな匂いのセメントのシンクや、延々と続く灰汁とりや裏ごし作業…白いエプロンは維持できるのか!?メイドやコック時代の内容も良いけれど、いきいきとした子ども時代と、後年したい勉強をしているマーガレットの姿がとても良い!「学校を出るときには、どうにか人生を切り抜けられるだけの知識を手に入れて出る」が印象的。2014/12/20

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