内容説明
すべての伝説はここから始まった!アメリカ大陸を、縦横無尽に車で移動し、さまざまな階層の人々と出会った経験をもとに、わずか3週間で書きあげたとされる伝説のオリジナル。ニール・キャサディ、アレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズなど、すべての人物が実名で登場し、決定版では削除された危ない箇所もそのまま読める「実録オン・ザ・ロード」。
著者等紹介
ケルアック,ジャック[ケルアック,ジャック][Kerouac,Jack]
1922‐69。マサチューセッツ州生まれ。両親はフランス系カナダ人。1940年、コロンビア大学に入学してアレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズらと出会う。47年から、大陸横断のヒッチハイクの旅に出る。50年、長篇The Twon and the Cityを発表後、57年に『オン・ザ・ロード』を刊行、一躍脚光を浴びる。以後、矢継ぎ早に小説を発表するほか、映画の脚本や詩集Mexico City Blues(59)など、さまざまなジャンルで活躍する。その間、ビート世代を代表する時代の寵児としてもてはやされる一方、50年代半ばからは仏教への関心を強めていった
青山南[アオヤマミナミ]
1949年、福島県生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やっちゃん
8
改行なし、起承転結のない垂れ流しの文章に序盤で断念しかけた。クスリ不貞窃盗当たり前で全然「いいね」じゃない。目的なくダラダラした旅人は昔は北海道にもよくいた。孤独でストイックな旅が好きな私にはちょっと合わなかったな。2022/11/08
袖崎いたる
8
聖なるものを探究する小説。もしくは直線の距離はもっとも多難で、あっちこっちに行くことこそが最短なのだと語る叡智の書。2019/07/25
袖崎いたる
5
「「ともかくやろう」なにかはまだ出てくるものだ。いつだってもっと先が、すこし遠くがある──終わりはない。」(p311)……この本に出てくる「時間と路上」の関係がとても深い。深すぎて覗いても暗いまま。降りていくほかない深淵がうかがえる。そんな読書。2022/11/27
OHNO Hiroshi
5
p139 本文。引用。 "人生は、父親の庇護のもと、疑う・・・" あとは、スクロールスクロール。流れーる時間。時間は改行がない。2019/10/16
斑入り山吹
5
まず最初にいいたいのは、疲れた!!!ってこと。字がぎっしり改行無しが400ページ。そのノリに慣れたのが80ページ過ぎて。面白いと思って身を乗り出したのが200ページを過ぎて。生半可な気持ちでは読めません。でも2回読んでしまった。一体どうしてこんな言葉を選ぶことができるんだろう?文学書く人ならみんな羨ましくなるんじゃなかろうか?という文章がぽんぽん出てくるので (特に後半) うっかり書き写し始めたら大変だった。ニールへの愛の本だ。ケルアックと一緒に、わたしもロード (道) の果てまで到達した。乞う、挑戦!!2010/11/11