地球礁

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309203645
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

アイルランドの大ボラ吹きの血と頑迷なまでのカソリックの信仰が生み出した奇想天外な語り部ラファティのマジック・リアリズムの世界。

著者等紹介

ラファティ,R.A.[ラファティ,R.A.][Lafferty,R.A.]
1914年11月7日アイオワ州生まれのアイルランド系アメリカ人。45歳のとき突如小説を書きはじめ、1960年にSF雑誌にデビュー作を発表。以後1984年の休筆までに200編を超える短編を発表し、20冊以上の長編小説を書きあげた。1972年短編「素顔のユリーマ」でヒューゴー賞受賞。ほら話、奇想小説とでも呼ぶよりない独創的作風により熱狂的ファンをもつ、唯一無二の作家。2002年3月18日、オクラホマ州ブロークン・アローの養老院で死亡。享年87

柳下毅一郎[ヤナシタキイチロウ]
1963年生まれ。特殊翻訳家。映画評論家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

44
SFマガジン12月号の特集で衝撃を受けたラファティ。バガーハッハ詩を駆使して地球人や自分の親も奇想天外に殺戮しまくるブーガ族の子供達。なのに一見、無力な地球人が野卑で野蛮で、ブーカ族は地球病やリンチでどんどん、あっけなく、死んでいく。丸腰のチャールズ(ブーガ族)とライフルで武装したマーシャル(冷酷で野蛮な街の権力者である人間)を見ていたクロッカーやフィービーらの葛藤は人間ドラマの骨頂としか言いようがないです。そして影が薄いようでいて各エピソードに常に付き纏う、ジョン・バットの存在感も凄すぎる・・・。2014/11/10

ニミッツクラス

19
02年(平成14年)の税抜1800円の河出単行本初版。16年に同社文庫化。“地球衝”だと思ってた。ラファティが68年に一気に3冊出した処女長編の一冊で、その事自体も凄いが、内容も大変シュール。昔々に地球へ居着いてしまった、生死の境があいまいなプーガ人(一代目は地球酔いと言う致死性の病気もある)。仲間も資金も異能も有るが、流民として世界を漂うデュランティ家はド田舎ロスト・ヘヴンに住み着く。先住民以外とは反りが合わず敵対的な混乱が生ずる。テキスト量は多くないので、暗黒童話だと思えば一気読みできる。★★★★☆☆2021/09/08

orange21

2
00年代に出た本にしては装丁怖すぎでは。ラファティ難しいなあ。こっち系のお話を楽しむ脳の筋力がないんですよ。魅力的な文章には違いないんだけど、人物の名前が憶えられないレベルで文章を読んでいて意味がなかなか頭に入ってこないんですよね。なんなんだろう。2016/07/08

gu

2
小説の先祖帰り、しかしこんな先祖はいない、という感じ(なんだそりゃ)。これまでラファティの作品4冊の中では一番面白かった。2011/08/18

shuha

1
なんと言ったら良いのか…地球人の言葉で書いてあることすら信じられない。2015/03/31

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