地の果ての夢、タンジール―ボウルズと異境の文学者たち

地の果ての夢、タンジール―ボウルズと異境の文学者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 533p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309202327
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

内容説明

ボウルズ夫妻、ギンズバーグ、バロウズ、ケルアック、T・ウィリアムズ、カポーティ…ドラッグ、同性愛、嗜虐趣味、オリエンタリズムなど、倒錯と退廃が横溢する国際都市時代のタンジール、このデカダンスの王国へ漂着した文学者たちの交遊録。

目次

第1章 夢の町へ
第2章 幻のユートピア、国際管理地帯
第3章 「そこに行けば、ただ空だけがある」
第4章 「爪先立ち」のジェイン
第5章 ジェインのロマンス
第6章 カポーティと「鉄の羽をつけた蝶」たち
第7章 テント・シティに響くジャジューカの音色
第8章 アハメッド・ヤクービの愛と商売
第9章 千夜一夜ファンタジー
第10章 タンジールの異端者、ウィリアム・バロウズ
第11章 呪いのツフール
第12章 「しぶとい奴と縁を切る」バロウズの試み
第13章 ギンズバーグが到着し、ケルアックが去る
第14章 ヴィラ・ムニリアのビートたち
第15章 消えゆく「邪悪の都市」
第16章 バーバラ・ハットンの夢の宮殿
第17章 テネシー・ウィリアムズとジェインの「神秘の絆」
第18章 タンジェリノの隠れ家アシラ
第19章 バロウズ、息子と再会する
第20章 ソンタグの来訪とチェスターの妄想
第21章 「ここはポールにはよいところだが、私にはちがう」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らぱん

42
21章の過密なドキュメントは醜聞に事欠かず、過剰で奇矯な住人の日常はドラスティックな祝祭のようだ。ボウルズ夫妻が住み始めた1947年のタンジールは甘美に堕落した無国籍なエデンの園だ。丘の上には在留外国人の奢侈な邸宅があり、迷路のような路地の奥には倒錯と退廃がある。同性愛が許され、ドラッグの入手は容易で、風変わりは長所とされた。途方もない大金持ち、普通の大金持ち、ならず者、知識人、芸術家、流れ着いた異端者たちの逸脱はムスリムの神秘主義によって相殺された。1950年前後のタンジールは唯一無二の場所だった。↓2019/09/16

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