漱石漫談

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309025612
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『こころ』はBL? 『坊っちゃん』は童貞小説? 「文芸漫談」の真髄発揮。『吾輩は猫である』『三四郎』他を読み解く漱石入門書。

いとう せいこう[イトウ セイコウ]
1961年生まれ。出版社の編集者を経て、音楽や舞台、テレビなどでも活躍。88年『ノーライフキング』でデビュー。99年『ボタニカル・ライフ』で講談社エッセイ賞、13年『想像ラジオ』で野間文芸新人賞受賞。

奥泉 光[オクイズミ ヒカル]
1956年山形県生まれ。1986年に『地の鳥 天の魚群』でデビュー。1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、1994年『石の来歴』で芥川賞、2009年『神器』で野間文芸賞を受賞。

内容説明

誰でも楽しめる、漱石入門!『吾輩は猫である』『三四郎』『草枕』など、8作品を徹底解剖。

目次

鮮血飛び散る過剰スプラッター小説『こころ』
「青春小説」に見せかけた超「実験小説」『三四郎』
猫温泉にゆっくりお入りください『吾輩は猫である』
ちょっと淋しい童貞小説『坊っちゃん』
反物語かつ非人情『草枕』
人生の苦さをぐっとかみしめる『門』
ディスコミュニケーションを正面から捉えた『行人』
プロレタリア文学の先駆け『坑夫』

著者等紹介

いとうせいこう[イトウセイコウ]
1961年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・音楽・舞台など、多方面で活躍。音楽活動においては日本にヒップホップカルチャーを広く知らしめ、日本語ラップの先駆者の一人である。86年、アルバム『建設的』にてCDデビュー。小説『ノーライフキング』(第三五回野間文芸新人賞受賞)、エッセイ集『ボタニカル・ライフ』(第一五回講談社エッセイ賞受賞)。「したまちコメディ映画祭 in 台東」では総合プロデューサーを務める

奥泉光[オクイズミヒカル]
1956年、山形県生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。同大学院博士前期課程修了。86年、すばる文学賞の最終候補作『地の島 天の魚群』を「すばる」に発表しデビュー。著書に小説『ノヴァーリスの引用』(第一五回野間文芸新人賞受賞)『石の来歴』(表題作で第一一〇回芥川賞受賞)『神器―軍神「橿原」殺人事件』(第六二回野間文芸賞受賞)『東京自叙伝』(第五〇回谷崎潤一郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

127
坊っちゃんや猫は反主流派、いや、当然!っておふたりに突っ込む。こころの中の先生に対するこの文章はBLで三島のような文だ…、漱石の方が三島ずっと先なんだが…。おふたりを好きな人が、おふたりの話を聞いて楽しむもので、漱石好きの本読み人がおふたりと一緒に漱石について語るつもりで読んじゃ、こめかみ辺りがピリリ、ピリリときちゃうなあ。猫や三四郎、そしてこころに気を取られると、漱石の中の艶は気づきにくく、特に漫談語りになると、しっとり湿ったものが冷や汗になってくまう。楽しいが、漱石あまり読まな人の方が楽しめるかな。2021/07/14

harass

79
この二人による文学漫談の漱石編。この実作家二人はさまざまな小説の内容を、一般のお客の前で前準備無しの漫才風公演を行っている。これは八本の漱石小説のを集めたもの。漱石に惚れ込み先行研究なども読み込んで、各小説の読みどころや漱石の技法などの凄みやツッコミどころなど。実作家からの視点がありなかなか面白い。自分には未読のものが多いがいろいろ納得。漱石作品のテーマの一つに「引きこもり的孤独」。『坊っちゃん』の主人公はやたらに饒舌な印象があるが、他の登場人物にはろくに喋ることもなく、地の文の内面だけで威勢がよいと。2018/03/12

鱒子

47
図書館本。この本につられて、漱石をいくつか読んでいる最中です。おかげで、良い意味で、文豪へのハードルが下がった気がします。ツッコミ、童貞キャラや不思議ちゃん探し、何でもやっていいんだ、理解しようとしてマジメにならなくてもいいんだ、もっと楽しもう♪ そう思えるのはこの本のおかげです。 2017/07/24

抹茶モナカ

45
夏目漱石の作品についてのトーク・セッションをまとめた本。奥泉光さんの『吾輩は猫である』への愛が眩しい。お二方とも、実際に小説を書く方なので、テクスト論を語ったり、作家としての漱石へのアプローチが参考になる。夏目漱石の作品は、難解なものもあって、読むのに怯むものもあるけど、難解だと感じるのは悪くないのがわかって良かった。2017/07/04

ばりぼー

38
名作とされているものでも、そんなにマジメに読まなくていい!『こころ』の冒頭で、「私」と「先生」が鎌倉の海辺で出会う場面などは完全にBL。「私」は「先生」が好きで好きで何度も家に行くでしょう。こんなやつがいたら迷惑だというほど(笑)。今ならストーカー規制法で取り締まれるレベルです。下・五十五章で「しかし私がどの方面かへ切って出ようと思い立つや否や、恐ろしい力が何処からか出て来て、私の心をぐいと握り締めて少しも動けないようにするのです。」も、この「恐ろしい力」の中身を先生の男色への傾斜と読むこともできます。2019/02/01

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