出版社内容情報
夫・吉村昭への想い、文学への情熱。作家として妻として、歩み続けた遥かな歳月。瀬戸内寂聴、佐藤愛子らと語り明かす、感動の対話!
【著者紹介】
1928年福井県生れ。学習院短期大学部卒。53年吉村昭と結婚。芥川賞、女流文学賞、芸術選奨文部大臣賞、川端康成文学賞、菊池寛賞を受賞。著書に『遍路みち』『紅梅』『夫婦の散歩道』『似ない者夫婦』等。
内容説明
夫・吉村昭と歩んだ作家人生、生と死を見つめ続けた歳月、老いの心得―瀬戸内寂聴、佐藤愛子、大河内昭爾…九人と語りつくした感動の対話!
目次
ストイックな作家の死―大河内昭爾1
吉村昭の流儀―大河内昭爾2
吉村昭の生き方―鈴木健次
吉村昭を語る―佐高信
夫婦で歩んだ作家人生―松田哲夫
長い間に、字まで似てきた―和田宏
悲しみを乗り越えて―成田光
ならぬことはならぬものです―佐藤愛子1
老残の心得―佐藤愛子2
はじまりは少女小説だった―瀬戸内寂聴1
夫婦の愛のゆくえ―瀬戸内寂聴2
夫婦対談 心ひかれる北国の風景―吉村昭
著者等紹介
津村節子[ツムラセツコ]
1928年、福井県生まれ。学習院短期大学部卒業。53年、吉村昭と結婚。64年「さい果て」で新潮同人雑誌賞、65年「玩具」で芥川賞、90年『流星雨』で女流文学賞、98年『智恵子飛ぶ』で芸術選奨文部大臣賞、2011年「異郷」で川端康成文学賞を受賞。同年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バーベナ
4
夫:吉村昭氏への想いを抱きながら、夫婦と深い縁があった人々と対談する。瀬戸内寂聴さんはもちろんのこと、佐藤愛子さんとの話も抜群に面白い。この人たちと、対等に語りあえる人はもう数少ないのでしょう。2015/03/03
黒豆
3
津村節子,吉村昭夫婦の主に作家仲間との交流対談集、瀬戸内寂聴さんとの若い時の交流の思い出話が面白かった。一方で内輪話すぎるような気もする。津村さんはもう高齢だし小説は書かないんだと思った。2014/12/04
硯浦由咲
2
本を読む時に天候の描写等をつい流して読んじゃうことが多いけど、もっと一文一文を噛みしめて読まないとなぁ、と反省した。最後の夫婦対談は、夫婦で同じとこにいてもこんなにも違う風に見たり感じたりするのか、と思う。でも申し訳ないけど笑っちゃう。2015/09/23
ちゃーりー
0
夫婦の思いが対談の中にもよく表わされている、作家であるということは大変なんですね。2017/06/07
piece land
0
美しい表紙だった。 いろいろな人と対談集。 瀬戸内さんとの話が一番興が味を持てた。 作家というのは、私的生活が持てないのだな。 特に私小説作家は・・・2014/12/12