出版社内容情報
「文藝」配属。金なく人脈なく、文学愛あるのみ。作家との切り結びから、誌面作りの苦労話まで。名物編集者による肉声の文学史。
【著者紹介】
1933年長崎県生まれ。早大卒。文芸評論家。61年、文芸誌「文藝」の復刻スタッフとして河出書房新社に入社。65年「文藝」編集長に就任。79年、作品社設立に参加し、文芸誌「作品」を創刊したが、7号で休刊となる。81年、福武書店に入社し、「海燕」創刊編集長、取締役出版事業本部長を歴任。94年退職。著書に『ちゃんばら回想』(朝日新聞社)、『昼間の酒宴』(小沢書店)、『決定版 百冊の時代小説』(文藝春秋)がある。
内容説明
全身編集者、魂の記録。後発文芸誌「文藝」の編集部に配属、そして編集長に。金はない、人脈もない、あるのは文学への愛と情熱のみ。作家との真剣な付き合いから、誌面作りの細かい苦労話まで。エピソード満載で綴られた、名物編集者による肉声の文学史。
目次
「文藝」復刊―一九六二年
「文藝の会」―一九六二年後半
同世代の四人の作家―一九六三年前半
坂本一亀の編集長辞任―一九六三年後半
文芸内閣組閣―一九六四年
編集長に命じられる―一九六五年前半
通夜と葬儀の間―一九六五年後半
江藤淳vs.吉本隆明―一九六六年前半
わが編集者生活の二つの収穫―一九六六年後半
会社倒産から再生へ―一九六八年
特別対談「文藝」復刊のころ(坂本一亀×寺田博)
著者等紹介
寺田博[テラダヒロシ]
1933年、京都府に生まれ、その後すぐ長崎県島原市に移る。早稲田大学卒業。スタイル社、學燈社を経て、61年、河出書房新社に入社。65年、『文藝』編集長就任。76年、河出書房新社退社。79年、作品社を立ち上げ、文芸誌『作品』を創刊したが、6号で休刊。81年、福武書店に入社し、翌年、『海燕』を創刊。出版事業本部長などを経て、94年、同社を退社。以後、時代小説の評論家として健筆を振るう。2010年、結腸がんで死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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