内容説明
夫婦同業という危うい年月。夫・吉村昭と過ごした最後の十年間。作家同士の夫婦の情景。味わい深い45篇。
目次
第1章 私の原点(忘れ得ぬ光景―私の戦争体験;懐かしいお下げ髪 ほか)
第2章 書斎の窓(平成の作家の書斎;古原稿 ほか)
第3章 日々の感慨(賢犬愚犬;玉川上水散策 ほか)
第4章 四季の風景(異常気象の花;町の祭、観光の祭 ほか)
第5章 夫婦の時間(正月迎え;夫の特技 私の特技 ほか)
著者等紹介
津村節子[ツムラセツコ]
1928年、福井県生まれ。学習院短期大学部卒業。53年、吉村昭と結婚。64年「さい果て」で新潮同人雑誌賞、65年「玩具」で芥川賞、90年「流星雨」で女流文学賞、98年「智恵子飛ぶ」で芸術選奨文部大臣賞、2011年「異郷」で川端康成文学賞を受賞。同年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バーベナ
2
津村さんの文章は力強くて品がある。力強さというのは、筋肉というより骨。両親を早くに亡くし、自立し、勉学に励み、その後は夫を立てながらも書きまくった。様々な人への気遣い。本当に素敵な人だと思う。2022/03/11
貧家ピー
1
連れ添った長さを感じる題名がいい。夫で作家の吉村昭についてだけでなく、福井時代・「智恵子飛ぶ」の取材・友人などについてのエッセイ集。 「似たもの夫婦 - 夫婦は互いに性質や好みが似てくるということ。また、そのような夫婦。(新解さん)」2013/12/05
きゅうり
1
こういう簡潔できりっとした文章書けるようになりたい。出版社は夫吉村昭に便乗させて売りたいみたいだけどいかがなものか!!2013/04/21
かんな
0
とある夫/妻。テレビ/ラジオ、邦楽/洋楽、肉/菜食、映画館/図書館、オフコース/チューリップ(*^3^)/でも21年目(´ε`*)2014/03/16
きりだんご🐱新潮部
0
●ブックオフ2019/04/11