ブラザー・サン シスター・ムーン

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309019000
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ねえ、覚えてる?空から蛇が落ちてきたあの夏の日のことを―本と映画と音楽…それさえあれば幸せだった奇蹟のような時間。青春小説の新たなスタンダードナンバー誕生。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。著書に『夜のピクニック』(第二六回吉川英治文学新人賞、第二回本屋大賞受賞)、『ユージニア』(第五九回日本推理作家協会賞受賞)、『中庭の出来事』(第二〇回山本周五郎賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

127
連作短編集。3人の同級生がそれぞれの青春時代?を振り返っていく。特に謎とかもなく回顧録って感じ。2017/01/13

財布にジャック

107
題名買いしましたが、内容は題名とはちょっとかけ離れてる気がしました。青春小説なんですが、これと言って何も起こらないところが恩田さんらしいと言えばそれまでですが、もう少しインパクトのある展開を期待してました。なんせ題名がフランチェスコ会の創立者、聖フランチェスコの半生を映画化した映画の題名と一緒なんですから。むしろ、映画が観たくなりました。2011/05/11

のり

106
楡崎綾音・戸崎衛・箱崎一の三人の出合いは高校生の時だった。同じ大学に進んだが、会う回数は減る。綾音は本、戸崎は音楽、箱崎は映画へと、時を忘れのめり込んでいく。それぞれ中身の濃い日々を過ごしたはずが…共通の出来事として過去に経験した、三叉路と三匹の絡みあった蛇。水中に落ちた蛇は、それぞれ違う方向に泳いでいった。仲睦ましかった三人も、違う道を進み生きていく暗示でもあった。2018/03/11

aoringo

90
高校や大学生活でつかず離れずの関係だった三人の回想。本、ジャズ、映画好きなことに没頭できる時間は一瞬で過ぎ去る。たまに立ち止まって振り返ってみることはあるけどいつの間にか想像してたのとあまりにも遠くにきてしまったことに驚いたりする。一人は小説家となるがそれが恩田さん自身の自叙伝を思い起こさせるけど、どうなんだろう?ずっと読んでいたくなる心地良い文章が好き。2020/09/04

PSV

89
きっとこいつらみたいなことをリア充って言うんだよなぁ、世知辛いなぁ、とスれた読み方をする。別段、特別な展開があるわけではなく、劇的な事件があるわけではない。ただ、瑞々しい。ただ、眩しい。若いって、こういうことなんだなぁ、と、妙に冷めた自分に驚く。「恥の多い生涯を送ってきました」  ★★☆☆☆  瞬間を切り取る、という手法においては、成功している。が、正直、「で?」という感じ。2012/10/14

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