カツラ美容室別室

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  • サイズ B6判/ページ数 153p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309018409
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

こんな感じは、恋の始まりに似ている。しかし、きっと、実際は違う。カツラをかぶる店長・桂孝蔵の美容院を舞台に淳之介とエリ、梅田さんたちの交流を描く各紙絶賛の最新作。

著者等紹介

山崎ナオコーラ[ヤマザキナオコーラ]
1978年、福岡県に生まれる。2004年、会社員をしながら書いた「人のセックスを笑うな」で、第41回文藝賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

181
『浮世でランチ』に続き読了。『浮世~』よりはテンポもよく、キャラも個性的なので個人的にはコチラのほうが好きかなと。「淳之介」と「エリ」の不思議な関係(距離感)が絶妙で、読んでいる側としては惹きつけられます。「カツラ」さんも謎めいている部分が多すぎて、その謎が逆に普通に思えてしまうキャラでした。本当になんてことないただの日常を、おそろしいくらい?のんびりと描いた作品でしたが、やはりそのシュール?な独特の世界観にすっかりひたってしまいました。相変わらず読了後の「で、なんだったんだろう?」感もしっかり残ります。2014/06/06

青蓮

105
タイトルに惹かれて読みました。淡々とした日常を描いた作品なだけに、サラっと読めてしまって何だか物足りない感じもありますが、よく考えてみれば、私たちが普通に生きている日常も劇的な出来事はなく、こんな風に静かに過ぎていく訳で。なんてことの無い日常をフォーカスし、物語として作り上げる山崎ナオコーラさんの作家としての力量が窺えます。ちなみに私は男女の友情は成立する派です。2017/11/23

風眠

66
自分のことは大抵分かっていないものだけれど、案外身近な人のことも分かっていないのかもしれない。知人なのか友人なのか、それとも恋愛なのか、名前の付けられない関係が大人になってくると増えていくように、この物語の登場人物たちも、その関係の中で戸惑っている。どんなことでも何でも話してきた子どもの頃とは違って、大人になれば話せないことも、話さないこともあって。そして後戻りができないところで知らされて、なんとも言えない寂しさに襲われる。出会いがあって、別れがあって、そうしてまた始まって、日常がいとおしく思える物語。2013/08/14

佐伯

46
とてもよかった^^ 山崎ナオコーラさんの作品は本当に大好きです。 いろいろと考えさせられたり、些細なことでいろいろ気づかされたりと 本当読んでいて楽しかった。 この作品大好きです♡ ありがとうございました! 2015/11/13

あつひめ

46
どこでどう繋がるのか人の繋がりってわからないことがありますよね。友達の友達・・・とかいう関係から直接繋がるようになることもある。それをありありと見せてくれたのが今回の作品かな。事件が起きるわけでもないけど日常の細かなすれ違いや思い込みが当人たちにすれば悶々とする種になったり・・・誰もが経験して抱えていることが本になったみたいで。みんなが大人の振りした大人の友情を貫こうとしている感じ。みんなをうまく繋げているのは梅田さんだったんだなぁ~。北海道に行ってしまったらみんな空中分解だ。2011/04/26

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