彩花へ―「生きる力」をありがとう

彩花へ―「生きる力」をありがとう

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309012063
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

人間は愚かで悪い。でも、それ以上に人間は素晴らしい。命の輝きと尊さを、我が子は死を通して教えてくれた。神戸『少年事件』で逝った山下彩花ちゃん。母が初めて綴った、生と死の感動の真実。

目次

誕生
母親
輝く時のなかで
悪夢
生きる力
困惑
百日
「人間」になる道
息子
生と死
秋日
月の光―少し長いあとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MAEDA Toshiyuki まちかど読書会

31
再読。月イチテーマ週間「家族にまつわる作品に心躍らす一週間」で最後はこの本に・・・何よりこの話が実話であるという重い事実に言葉を失う。本当に凄い本を読んだ後は涙も言葉も感想も失せてしまう、そんな本です。2017/11/26

かんちゃん

21
【図書館】1998年1月初版。本書は、彩花ちゃんに宛てたお母さんからの手紙だ。必死に前を向いて生きるお母さんの誓いの言葉だ。こんなに強く生きられるものなのか。どんなにか辛く苦しいだろう。それでも、驚くことに彩花ちゃんのお母さんは、少年Aに対して「あなたは私の大切な息子」と言ってのけるのだ。一方で、報道陣はかなり酷かったようだ。深夜早朝を問わぬ電話。ドアを叩く音。待ち伏せ。心の傷の癒えぬ小学生のお兄ちゃんへの飛込み取材。捏造。曲解。遺族を傷つけることが「表現の自由」ならそれは「暴力の自由」と変わらない。2015/06/21

ちょっきんな

10
こちらも涙です。 最後少年Aに送った文にも涙です。 母としての温かさ寛大さが溢れ出て言葉にならない。 被害者の人権は誰が守るかという問いはこの先もずっと問われ続けると思う。 報道の自由度が増してる世の中。マスコミだけではなく今では誰でも自由に、撮り、配信出来る世の中なので…2019/02/20

✽花鳥鳳蘭✽

5
この本は…思想論の域です。Aの一連の本を読んできて、余罪があるとしても発端になったこの事件を読まない訳にいかない。読んで驚きました。著者はなんて理知的で聡明で母性愛溢れる方なのだろうと。もちろん悲しみの部分もありますが、それ以上に乗り越え至った思想論には敬服です。Aの事も母親として更生を願うと。母性の象徴:観世音菩薩を見る思いでした。この書を是非これから出産する方、子供のお母さん いえ全ての方に『生きる力』として読んで頂きたい。被害者の手記とは時限が違います。読メの登録数が少ないのもきになります。 2018/11/18

* jazz *

5
大分昔の事件&本になってしまいましたが・・・ でも過去でも現在であっても、時代に関係なく凄惨な事件であったコト、 そして両親にとって子供とは、 何にも変えられない、かけがえのない存在であるコトが しみじみ伝わってくる... しかもこの先に考えられないような信じ難い事件が 起こるなんて誰も想像できなかっただろう・゚・(PД`q*)・゚・ どうして「少年A」を誰も変えることができなかったのだろう...2016/03/20

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