内容説明
その闘いは大阪で始まった!ヘルパーT細胞の数を示すCD4。まるで砂時計の砂がこぼれ落ちるようにその数値が減っていく。刻々と迫る死を見据えながらなぜ彼らは立ち上がったのか。なぐりつけてくるような運命のなかで、人を信じ、人を愛し、魂を輝かせ続けた人々の群像を、いま初めて語られる訴訟の真実とともに描ききった感動のノンフィクション。
目次
プロローグ 進歩と調和(1970年)
第1章 悲劇の連続線(1973年2月~1981年9月)
第2章 不安、混乱、現実(1982年4月~1986年12月)
第3章 裏切られた信頼(1986年12月~1988年12月)
第4章 こぼれていく時間(1989年1月~1991年9月)
第5章 打開、現われた事実(1991年9月~1993年12月)
第6章 沈黙の淵より(1994年2月~1995年10月)
エピローグ 薔薇を植える(1996年)