内容説明
おれ、見ちゃったんだ。誰かにそう言われた少年は、未だ見たこともないものに心動かされ、探究の人となる。そうやって、少年はダメになるのである。ほとんどくるまの通らない深夜の国道で黙々と手を振り続けている薄っぺらな機械人形「安全太郎」。熱望に応えて贈る奇才・小田嶋式エッセー集。
目次
1 無為について(世界ハッカー会議;ミヤザキの部屋;説教おじさん ほか)
2 嘘つきについて(本棚;ネギ畑;シンメトリー ほか)
3 後悔について(エアリア;ハイドロポリス;ツムラ・イリュージョン ほか)
4 用事は明日、あるいは酩酊について(安全太郎;がんこ;カサヤ;ワン;敗北 ほか)