感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nknskoki
2
空間という目に見えない形而上学について。建築は空気の塊を創る芸術。そして空気には質がある。ある人によっては住みやすい空気の質でも、違う人にとっては住みにくい空気の質というのがある。塩水に淡水魚を泳がしたら死んでしまうのと同じ。フッサールはこの空気の質のことを現象学で示唆した。以下コメント欄にて考察2020/05/23
くらひで
1
タイトルの通り、「実存・空間・建築」に関する理論書。ある場所・空間の特性は、その場所とそれを取りまく状況との相互作用の結果生じるもので、「地」と「図」との議論上にある。建築的空間の変化の速さは、その歴史を考察できるほどに緩やかでなくてはならず、それはヒューマン・スケールで実現できるという。翻って現代の日本の都市・建築を見た場合に、筆者はどのように思うのだろうか。2013/05/24
yokkoishotaro
0
まさに、期待通り。建築を現存在や機能、コミュニケーションの文脈で考えるのに非常によい議論であった。2024/04/30