出版社内容情報
稀代の建築家を読み解くアンソロジー。広範な活動から、「ル・コルビュジエの衣鉢を継ぐ」とも目される独創性に迫る評論集。
内容説明
現代最高の建築家と称されるレム・コールハース。ジャーナリスト、脚本家を経て建築家に転身した彼は、話題作を世に問い続けるかたわら、自らシンクタンクを組織し、リサーチや出版・編集を手掛けてきた。先鋭的な理論を駆使し、メディアを自在に横断しながら生み出される数々の著作は、つねに世界の注目を集める。本書は、その広範な活動から「ル・コルビュジエの衣鉢を継ぐ」とも目される、建築家の独創性に迫った本邦初の評論集である。
目次
Forward レム・コールハースを読む―マンハッタニズム、ビッグネス、ジャンクスペース
1 都市と建築(疾走するアジアのジェネリック・シティ;傾いた柱―レム・コールハースの五つの建築をめぐって;「ボルドーの住宅」における三層の世界―UNIVERSE beyond UNIVERSAL SPACE ほか)
2 メディアと理論(OMA@ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展;ふつうではない建築のドキュメント;メトロポリスのビッグな出版・編集者―建築家レム・コールハースのケース・スタディ ほか)
3 データから読むレム・コールハース/OMA(レム・コールハース/OMA主要用語辞典;コールハース/OMA/AMO主要著作解題;OMAの系譜図 ほか)
著者等紹介
五十嵐太郎[イガラシタロウ]
建築史・建築批評家、東北大学大学院工学研究科教授。1967年パリ(フランス)生まれ。1992年東京大学大学院修士課程修了。2009年より現職、2010年よりせんだいスクール・オブ・デザイン教員を兼任。第一一回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示コミッショナー(2008)。あいちトリエンナーレ2013芸術監督、この成果により芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。博士(工学)
南泰裕[ミナミヤスヒロ]
建築家、国士舘大学大学院教授。1967年兵庫県生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院博士課程単位取得退学。1997年アトリエ・アンプレックス設立。2007年より国士舘大学理工学部准教授。2012年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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